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なんだか予備校!


実は、当教室は、お昼間も結構授業をしておりまして、理系、文系合わせると、ちょっぴり予備校モードです。最近は、なんだか夜からお昼間にシフトしているみたいにお昼間の授業があったりします。人数が多くはないのですが、学習塾、進学塾にしては、お昼に授業が入っている教室だと思います。

また、結構面談が多かったりもします。保護者の方に、安心していただくことができれば、私たちの仕事の半分は終わったようなもの。安心してお子様を見守っていただくことができるよう、まずは、保護者の方の想いをお聴きし、保護者の方のお考えと、ご本人のご希望から、そして、教師の経験をお話しすることで、指導方針を考えていきます。三者が、どこかで一致していないと、指導は、うまくまわらないと思っています。

私が、ご本人の精神面での成長なしに、教科指導が効率的であるはずがない、と考えていることもありますが、やはり教育機関ですので、教室から巣立っていかれてから、世の中に出ても役立つ何かをお伝えしたいと考えていることが最大の理由です。たかだか教育機関の、しかも小さな私塾で、何ができるか?という面もありますが、小さな私塾だからこそ、一人一人をしっかり見つめることもできます。

成績が良くなっても、ご本人や保護者の方が、お幸せであると実感できなければ、なんだか寂しい気がします。あの受験時代があったからこそ、と後々振り返っていただけるよう、努めています。そして、指導を通して、何よりこちらが、常に成長させていただけるよう、生徒さんや、保護者の方々から、教わり続けたいと考えています。

新卒で勤めた中高一貫校の学園は、精神面での指導に大変重きを置いていて、でも、だからこそ、入学時の成績のわりに、進学率は良い、という学校でした。全寮制ですから、長期休暇以外は、生徒は、予備校や塾に通うことができません。ですから、我々教科担当者が、どれだけ手を掛けられるかに、彼らの進学率はかかっていました。そして、教科担任以外に、生活指導。生徒の精神面での状態は、すぐに成績に反映されてしまうということを思い知らされました。そして、いろいろまるで奇跡のような合格がたくさんありましたが、合格を果たした生徒のことを想うと、たいていは、「あの子ならね・・・。」と思わされる何かがありました。不思議な合格には、必ずと言っていいほどの理由がありました。言葉には、何とも表しようのない理由。それは、母校の高校でもありました。不思議な合格。そして、「あの子ならね・・・。」という、なんだかわからない納得。

実力をつけなければならないのはもっともです。でも、プラスアルファの、本番で発揮できる力というものがあるように思えてなりません。で、そこにはやはり、仕事と同様に、人柄が顕れるような気がします。

今までに、尊敬できる生徒さんと何人も出会ってきました。たかだか十数年生きてきただけでも、素晴らしい人格を備えた生徒さんはいらっしゃるもので、私も何度も見習おうと思ったり、また、学ばせてもらったことがありました。

一見、何不自由ない生活をされ、誰より恵まれた環境で学習していると思われる、誰から見ても、「あの人は偉いよね。」と同級生や後輩に生徒さんが、実は大変な状況の中で勉強されていると、ご兄弟から聴いて、びっくりしたこともありました。誰にも言わず、ひそかに尊敬の念を一層深くするとともに、生徒に対する愛しさ、人間が生きていくことの力強さと、素晴らしさを実感したことがありました。

これから何ができるのでしょうか?仲間の先生とともに、何か、素晴らしい体験だったね!と言える指導ができればいいな、と思っています。

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