もうすぐお誕生日💛

January 14, 2020

 ○○年前の今頃、私は、なかなか生まれてくれない娘を待っていた。

大阪の実家で。

 

結婚して初めての冬は、北陸ではなくて、里帰り出産のために大阪の実家で過ごした。

慣れるのに大変な目をしていたから、かえって、実家に帰るのがとても怖かった。

居心地よくて、もう、帰るのが嫌になるのではないか?と変な悩み方をしていた。

お歳暮に婚家から送られてきた鏑ずしを、実家では食べなれないものとして、どうしよう?と悩む始末。

今でも話題に挙がる鏑ずし。今では私の大好物。数年前には、受験期の忙しいときに、作りたい!と言い出し、笑われた。

差し入れに鏑ずしが流行ってしまったりして・・・(笑)

 

予定日は1月15日だったのが、修正されて13日になっていた。

 

予定日を遅れて、お義母さんに当然のように叱られた。

「あんた、ちゃんと動いとらんがないがけ?」とそう、おかあさまによると、臨月の妊婦は、しっかり働いて、ちゃんと予定日までには産まなければいけなかった。帝王切開するのも、スマートな方の特権で、私のようなころころした妊婦が、そういうことになるのは。恥ずかしいことなのだそうだったから、あれこれ気をまわしては、ちょっぴり苦しい想いもしていた。まあ、かなり前のことだから、こういうお話も出たのだろう・・・。

 

一週間が経ち、二週間が経とうとしていた。

電話したら、お義母さんは無言。怒っておられるのがわかったし、挙句母も叱られていたらしい。

学園時代の、小学校の先生の奥様に言わせると、「ああ、いい先生なんだね。お薬で陣痛を起こしたりしないで、自然分娩の・・・。」なんておっしゃっている。私も呑気な質なので。別にそんな怖い事態になるとも思っていなかった。

夫が励ましに来てくれた。その話の様子から、たぶん、大ごとになっていたようで、「赤ちゃんか、お前の命のどちらかなら、お前の方を取る。」などと言っている。もしかしたら、あちらでは「子どもの命を・・・」とか言われていたのかしらん・・・?

まるで平安時代の出産みたい・・・。第一、こんな健康な妊婦が死ぬわけないじゃん!赤ん坊もたくまし気で、お腹の中で、気に入らないことがあったらしく、つまりは、自分の足のある方を母親が下にして寝た(つまりは、自分の足がつかえるように私が寝たらしく。)もぞもぞしたかと思うと、ポーンと力強くお腹の中から蹴られた。えらい性格のはっきりした子だなあ・・・。と思わされた。お腹の中で怒っているのがわかった。足をちょっと引っ込めてから、弾みをつけて蹴ったのもわかった。

そのころには、私と相性の良いやぎ座ではなく、みずがめ座になるのね!と思っていたし・・・。この母は、何なんだろう・・・?

斎藤茂吉の短歌を書き写して、彼女にはチャイコフスキーの、「弦楽セレナード」を選んでいた。息子のときは、モーツァルトの「ディベルティメント」。これは選曲が完璧に間違っていた。娘はモーツァルトと同じ誕生日になるのだし、確かチャイコフスキーはおうし座?息子のおとめ座と相性がいい・・・。と西洋占星術の好きな私は、ちょっぴり間抜けな選曲を思い出しては笑っている。

 

過期産になるか?と思った、予定日から二週間たった夜、陣痛が来た。

朝方、生まれた娘は、髪の毛が黒々して、まるまる太って、もうはやお腹を空かしているのか口をもぐもぐさせていた。

「赤ちゃん、頑張ったね!」

と言いながら、たいしてしんどくもなかった。途中お腹を空かせて、分娩台の上でおにぎり食べたし・・・。

 

この娘が、毎日がぶがぶミルクを飲んで、毎日体重を増やし、毎日成績優秀で・・・、と毎朝連れてこられた。

ちゃんとお風呂に入れてもらって、髪もセットしてもらって(セットしてもらうほどの髪の量で、まるで七三分けのような・・・。)、いい匂いをさせてやってきた。ちょうど私の顎のあたりに彼女の額の産毛がビロードのようなめらかに感じられた。

あんまり泣かないいい子だった。ぎゃんぎゃん泣いていた弟とはえらい違いで、早くもお姉ちゃんの風格。

何が来ても動じないわ!という風に、よく笑ってばかりしていた。よく寝るし、よく笑うし、人懐こくて・・・。みんなが彼女の顔を除きに来てくれた。

院長先生にも、「この子は元気でええなあ。」とほっぺをつんつんされたりして。

これからもたくましく生きていただいてはいかがでしょうか・・・?

 

生徒さん一人ひとりにも、親御さんの、こういう思い出があって、大切に大切に育ててこられたのだろうな、とついつい思ってしまう自分に気づく。我が子の誕生日のごとに。

 

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