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国語の難しさ


昨日の最後の授業は、中二の国語のクラスだった。

国語の指導について、最近、特に考えることが多くなった。

どの子も確実に伸びる方法というものはないのか?と考えている。

そんな中で、教室に通いだして、まだそんなに日も経たないS君が、昨日、できるようになったなあ、と思って、「国語、読めてきたやん!」と言うと、「俺、最近、なんか読めてきた気がするんすよ!」と言ってくれた。

まあ、これは、文章を深く読む力を掘り起こして、思考力と感性を養う面から伸びてきている、という感じではある。

新高1生の男子が言っていた、「なんかわからんけど、国語が伸びて・・・。」のパターンだろう。

これは読解の面。

ならば、答え方のほうは・・・?

と言うことで、昨日は、記述式の問題の答え方に、徹底的にこだわって、授業をした。

まるで国公立二次試験の記述式問題の答え方の、小さいバージョン。

筆者は、なぜ、二番目に生まれたかったのか?一番目に生まれた長女の気持ちを問うている問題である。

よくあるパターンは、答えの周辺をウロウロ、答えるタイプ。一番目に生まれた長女のデメリットと思われることを書き連ねている。これは全員そうだった。

そこで、私。予備校での、国公立二次試験対策の指導を思い出しつつ、「そうじゃなくて、二番目に生まれたら、どんなメリットがあるかをバシッと書くのよ!」と、時間をかけて、答え方、何を聞かれているかについて説明した。

最後に全員納得。

少しは、分かってくれたかなあ・・・。

それにしても、昨日の中学生のような解答の仕方をしていたら、予備校生なら、即座に、「あなた、逃げたわね!」と言って、厳しくピシャリとやっていたところである。しかも二次試験対策の頃なんて、期限は迫っていて、時間的余裕がないから、厳しさも増そうというもの。合格するまでは、恨まれてんのと違うかいな、というところまである意味追い込む。けれど、鬼のような私の指導を受けていただいて、合格したら、まあ、恨まれようが、憎まれようが、その後の人生を豊かに過ごしていただければいいわけで・・・。高3生になら、もう少しは優しめとはいうものの、結構直前は厳しくなってしまう。

それが中二の段階で指導できたのだから、今年は、どこでどう躓いているのか、早めにわかってよかったと思う。

記述式の答え方を指導するとき、あれやこれやと考えては工夫する。

如何に問われていることにストレートに答えられるか、勝負はそこである。

文中の言葉を、適当につなぎ合わせていって、答えが書けるはずもなく・・・。反対に、表現は文中の言葉からでなくても、内容があっていれば、正答という場合もある。

右から左に答えなんかでない。ほかの教科もそうだけれど、国語は特に、その場で自分で考えなければならないから、

自己にかかる負担の大きい教科であると思う。

その重さに耐えていただく力を備えていただけるよう、努めるのが、私の役割のようである。

もう一つ、昨日は、富山市から来てくれているNくん(休暇中に国語の個別指導を受けてくれていた。)が、クラス指導に入ってくれて、また、新しい色が加わりつつある。しばらく会わなかった間に、彼は身長も体重も、なんだか雰囲気も成長した感じで、周りの男子から、羨ましがられていた。

「背が高くて羨ましいなあ・・・。」なんて率直な気持ちを表現するS君に、「まだまだ伸びるし、でもなあ、小柄な人は小柄な人で、周りの人にいい感じを与えていたりするから、それはそれで、いい個性やねんでー。」なんて言っていた。

N君も、なんだかクラスの雰囲気が楽しかったようで、嬉しい。

高校生の指導から始まり、予備校で大学受験が好きになり、中学生は、ある意味、一番得意、というわけではなかったのに、心が揺れ易い世代の面白さというものにはまりつつある。一方では大学生の指導に行っていて、それぞれの指導が、ほかの指導に新しさをもたらしてくれているようだ。

そうそう、小学生の国語と算数と英語も指導している。受験期には、4教科教えていた。小学生から指導していると、基礎力からのお付き合いになる。それは、育てる、ということにおいて、大変な幸運だろう。時間がたくさんあるのだから。

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