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アルバイトについて


大学生になって、初めてアルバイトをしました。

教員志望の私。普通なら、家庭教師や塾の講師をして、現場を知りたい、と思うのでしょうが、それ以前に、私は、世間を知りたい、と思い、高校のあった駅の駅前の、それはそれは素敵なケーキ屋さんで働くことになりました。可愛いエプロンに、なんていうのだろう、メイドさんみたいに頭に白いひらひらしたのをつけて・・・。ケーキの種類も覚えました。初めていただいたお手当、それはそれは嬉しかった。自分で、働いて、いただいたお金ほど、ありがたいものはありません。ときどき妹にお土産の、ケーキを買ってきてあげました。兄が帰って来た時に、ケーキを出してあげると、さすが目の付け所が違って(兄は、フランス料理のシェフ&パティシエ)、「このスポンジ、上と下と色違うのん、なんでやろなあ。卵黄、使ってないのかなあ?」こんな環境だったので、私もお料理やお菓子作りが好きなのかもしれません。

大学三回生になって、やっと、教育現場に出よう、とばかりに、個別指導の学習塾で、アルバイトを始めました。友だちの紹介だったので、大学に近いわけでも、家に近いわけでもなかったのですが、京都の千本今出川のすぐ近くの塾で、指導を始めました。どうも、教育の世界が、合っているのは、このころからのようで、生徒さんが増えて(つまりはご指名。)、あの、ケーキ屋さんでトロかった私の評価はどこへ行ったのかしらん?と考えてしまいました。人には向き不向きがあるのだから、そこは、謙虚に受け入れなければならないのかなあ、と考えました。やはり、京都で、教育の世界に進む決意を固めたことになるのかもしれません。

学生の皆さんは、いろいろアルバイトすればいいと思います。自分の適性を見極めることができるかもしれません。

中学校3年生の時の担任の先生が、「教師になるんやったら、いろんな経験しとけよ!」とおっしゃった言葉を若いなりに、一生懸命実践しようと努めていたのでしょう。ケーキ屋さんでの仕事、今なら、きっと、上手にできるでしょうにね。

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