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○○年前の今頃を思い出して。ー誕生の日に。


○○年前の今頃、私は彼と対面するのを待って、ウンウン唸っていた。

私のお産は一人ですることになっている。

なぜかそういうタイミングになる。


予定日を過ぎて、一人目のときよりはましだとは言え、周りにあれこれ言われていた私は、お腹の子との対面を楽しみにするというよりも、言われていることで、自分を責める方が大きく、どうも生まれてくるまで、思い切り劣等生の気分だった。


別に臨月にサボっていたわけではないって!ちゃんと家事もしていたのに、無責任にあれこれ言う人はいるもので、また、それを真に受けがちな私は、本当に超絶劣等生の気分。早く出て来てよ!という話で、ちょっとは母親の立場でも考えて、早く出て来いよ!と今なら言ってやりたい。


が、朝方生まれた、息子の顔を見たら、私とよく似たブサイクちゃんで、私は、喜び溢れて、その直前までの劣等生気分はどこかに行ってしまった。

気に入ったぜ!ブサイクちゃん!。

思わず、仲良くしようね・・・、と言っていた。


分娩台に乗ったまま、看護師さん(教え子が多くて、結構神経遣ったり、ありがたかったりしていたけれど。世話する側から世話される側になると、結構気を遣った。)が、電話を持って来てくださったので、左腕に会ったばかりの息子を抱え、すぐに実家に電話をし、

生まれたわ!ブサイクな子やわ!もうちょっとしたら、札幌に電話しといて!

と超絶ご機嫌で報告してしまった。得意中の得意。

どうも、自分の人生の登場人物のメンツが揃ったような気がして、私は嬉しかった。


ヨーヨー・マの演奏する、モーツァルトのディベルティメントを聴きながら生まれてきた息子。

可愛くて可愛くて仕方がなかった。

それは娘も同様で、可愛くて仕方のない弟だった。

こんなにも、やきもち焼かないものなのか?と不思議なくらい弟が生まれたことが嬉しそうで、可愛がっていた。


○○年前の、ちょうど今頃、彼を待って、痛い思いをしていた自分に言ってやりたい。

大丈夫。もうすぐ素敵な男の子に会えるから。


彼はもう少しお腹の中にいたかったらしく、不安そうに(看護師さんの言。)、よく泣いていた。

ずっと抱きしめて、左腕に小さな頭を載せて、おっぱいを含ませていた。

添い寝も推奨された。

不安な彼を抱っこしてあげて・・・、と言われて。

もしかしたら、ちょっとは状況を察して、彼自身の予定よりは早く生まれて来てくれたのかな、と思う。


男の子は男の子で、何度娘や私を小さな身体で守ってくれたことだろう。

左肩を突き出して、私たちが困らせられた相手に抗議してくれるのである。

こんなおとなしい子のどこにそんな勇気があるのだろう。

それに、いったいいつ、私たちが困っていることを聞いていたのだろう?


口達者なもので、その論法もしっかりしていた。

普段はどちらかと言えば性質的にはおとなしかった。

目立ちたがり、と評された先生もいらしたけれど、自分がそうだからわかる。目立ちたくなんかない。でも、誰かのためになるのなら、自分が何かをしなければならない時はある。

ちょうど札幌時代、目立ちたくなくても、頼られて、損な役回りをさせられたこともあった。

今でも、あの時のお給料、支払ってくださいよー、と言いたいくらい、結構神経遣う立場になったこともあった。

久しぶりに学校現場に出たときの方がずっと気楽だったくらい・・・。

そんな時代を見てきたからかな?

でも、母親のひいき目かもしれないけれど、彼を卑怯だと思ったことはないし(まあ、音楽について、一回だけ、エッ!?と思う発言はあったけれど。)、まあ、私から見たら、男らしい男の子だった。

結構、人のために泥をかぶっても平気で、友達大好きだった。


今でもいつも祈っている。

彼の本当の良さに気づいてくれる人ができるだけたくさんいてくださることを。


そして、大好きなおとめ座に生まれてくれて、それも嬉しかった。

親族の中で、私の大好きな人はおとめ座が多い。

どちらの祖父も実家の母も、どこか感性が似ている。

一緒にいるとホッとするし落ち着くのである。


私は上昇宮てんびん座なので、みずがめ座の娘も大好きである。

先生筋にみずがめ座がやたらと多く、学ばせていただいてきた。

占いを信じない私ではあるけれど、この二人の星座だけは素敵な相性として思っている。


子育てによって学ばせていただいたことの多さを思うとき、仕事が大好きだった私に、こんな素敵な二人をもたらしてくださった、何者かに感謝してしまう。楽しかった子育て時代を思う。


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