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誠実


先日から、ほぼ初の卒業生の先生―チェリーは、基本的に大学生を採用することがないのでーU先生が数学、物理を教えている。

なんで彼に依頼したかというと、一言誠実だからである。

なんか意見を聞いてみると、彼は、一言コメントした後で、「素晴らしい原稿だと思います・・・。って、なんか上から目線ですか?」なんて聞くのである。褒めておいて、それで上から目線?確かにありうるよなあ・・・。でも、彼は仮に上から目線で在ろうと、確実に努力をしてきているし、誰も何も言わないだろう・・・。でも、いつも、自分は謙虚でいることができるだろうか?と自分と闘っているようなところが好感が持てるのである。若者らしく、生意気な面が全くないとは言っていない。そんな若者は、面白くないし・・・。

今春、大学生になった彼。中三生の頃はこんなに飛ばすとは思っていたかった。今回の受験でも、大きく余裕でわりに近いところの大学を手堅く受験した。

彼の生きざまを見ているような受験だった。

私は文学をやって来たので、それなりに人間のあくどいところも、最近はやりの「闇」も見てきているのだろうけれど、それでも誠実、という言葉に憧れてしまう。

嘘のない誠実。

誰にだってウソはあるだろう。

全部本当のことを言ってしまったら、世の中ぎくしゃくするだろうし、礼儀として、言ってはならないこともあるだろう。

でも、私は、誠実で、堅実で、真面目な努力を愛してしまう。

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