再会♡(楽器編)
大学時代、パーカッションパートを担当していたが、ピアノをやっていたので、やはり、音程が細かく変わる鍵盤楽器が得意だった。
日曜日、ひょんなことがきっかけで、授業の合間に、ある人と一緒に、楽器屋さんの練習室で、マリンバをたたく機会に恵まれた。
鉄琴であるヴィブラフォーンもグロッケンも大好きである。ヴィブラフォーンは、情感豊かな表現をするときに、なんとも自分とあり通う面がある。グロッケンは、マーチンググロッケンを担当していたので、大学一回生の時は、抱いて寝たいほど可愛かった。練習も、すごく頑張っていたなあ。
木琴はもっと好きである。あの木のぬくもりのある、人間らしい音、自分の身体にまで音が入り込んでくる感覚。シロフォンも好きだけれど、マリンバのほうが、自分に合っている気がする。
久しぶりに自分の、一部分、隠れていたものと再会した、というより、思い出してくれ!と言われて、掘り起こしたような再会だった。
マレットを購入することになったのも、図らずしも、これからのご縁を感じさせてくれたようで、少し時間を見つけては、できれば練習室を使わせていただいて、ちょっと気分転換してくることにしよう。なんだかピアノでは、限界が来ていたようである。弾いては、「下手やなあ・・・。」とため息。
先日母に電話を通して、「この曲、知ってる?」と訊いてみたら、「なんやいい感じの曲やし、そのピアノ、今でもいい音するやん。」と言ってくれた。母が、ことさらに選んでくれたピアノ。私が6歳の時だった。
先日、同じピアノじゃない?とおっしゃるお母さまがいらした。何度引っ越しに着いて来させて、引っ越し屋さんにご苦労掛けたことだろう。私は、ピアノと離れることができなくて、一緒にどこにでも着いて来てもらって、いつでも弾けるようにしているというのに、なんという浮気だろう・・・。ちょっと違う気がする。
国語に対して、数学は立派な浮気だけれど、ピアノは鍵盤打楽器のお母さんのようなものかもしれない。彼女がいなければ、私は、学生時代、あれほど、鍵盤打楽器に、執心することができなかっただろうから。