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文学と私


活字が好きだ。

本が好きだ。

最近でこそkindleで読みもするけれど、やはり紙の本の魅力には抗いがたい。


今日も本を注文した。

あまりに多くなるので、古本も活用するようにしている。


今日は、松谷みよ子の『死の国からのバトン』と『2人のイーダ』、そして、司馬遼太郎の『花神』を頼んだ。

松谷みよ子は、生徒と江戸時代の傘連判状について話しているときに、そう言えば・・・、と、『死の国からのバトン』に出てくる直七という青年を思い出してしまった。北陸が舞台の、直樹とゆう子の物語である。

私は、松谷みよ子作品が大好きで、自分の子どもの頃のそうだったけれど、子どもたちの子育てに、ずいぶんと助けていただいた。

いろいろな面から好きなのだけれど、日本史の指導をしていて、ふと思い出したのである。

小学校六年生の自分が読んだときには、あの世界にのめり込んでしまい、その世界にいつまでもいたくて、私はどこか直七に憧れるような気持ちさえ抱いていた。

いつか手に入れたいと思っていたあの本である。


それから、今朝出席させていただいた、朝活上市で、その後に感想を述べていらっしゃる偉大な国語科の大先輩が、『花神』の中のある部分について書いておられて、不意に、もう一度読みたくなったのである。単行本で読んだ本は実家に置いて来てしまい、どこかに行ってしまっているだろうから、文庫本で注文した。これも古本である。

大好きな『花神』も、小学校六年生のときに出会った本だった。


大河ドラマでも放映されていて、主人公の村田蔵六、大村益次郎もさることながら、久坂玄瑞演じる志垣太郎さんに憧れた。


今でも、幕末の志士たちを思うとき、私の中では、吉田松陰は、篠田三郎さんだし、高杉晋作は、中村雅俊だし、それにまだ下っ端だった伊藤博文は、ちょっと気の弱い感じをうまく出しておられた尾藤イサオさんになる。

同様に、これは全く関係ないけれども、私の中では、緒形拳さん以外の豊臣秀吉はなく、髙橋幸治さん以外の織田信長もいない。


ということで、また、あの世界観に浸りたくて、眠る前のひとときくらい、ちょっとだけ読み進めてもいいかな?と思っているのである。

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