働くということ
仕事に関しては、ちょっとうるさいタイプかもしれないな・・・。
かつて勤めた学校で、私は学校勤務だったけれど、寮生活をさせられていたから、本当の管理者は校長先生ではありながら、寮長先生が、ほかの寮係さんを女性として躾けてくださるのと同じようにわたしにもいろいろ教えてくださった。
その中で、一番心に残っている言葉は、『小さいことができない人に大きなことは回ってこない。』だった。
例えば、コピーを一枚とること、お客様にお茶を入れてお出しすること。
寮長先生のところには、大切なお客様が来られて、ある筋の大家、みたいな、ああ、あの先生、というようなか方もいらっしゃったけれど、そんなとき、お茶を出す役目をいただいたこともあった。
お盆の持ち方、お茶をお出しする作法・・・。
品性を育てることを大切にしている学校だったから、つまりは、紳士を育てるための紳士であれ、淑女を育てるために淑女であれ、というような学校だった。
先輩方のお宅に呼ばれたら、奥様方は、お金を掛けて、ということではないにせよ、一応、何かにつけて、フルコースにしてお料理を出してくださった。
ちなみに旦那様の呼び方は、あなた、か、名前で○○さん、などと、いう注意も受けた(時代錯誤だったらごめんなさい。)。
バンカラな高校、大学を通ってきた自分には別世界だった。
けど、心に残っている。
小さいことができなかったら、大きなことはできない。
だから、複雑な仕事の前に、雑用と呼ばれる仕事をきっちりできなければならないと思う。
よく雑用が得意、と言われたことがあったっけ。
今は、教室を運営している身なので、雑用が後回しになる自分と葛藤しつつ・・・。
父が女性らしく?育てたかった、母が女性も自立を、という願いの通り、バンカラな学校に通い、女性教育に力を入れている学校に勤め、相変わらず、母親的な自分と、ちょっと男性的な面とを行ったり来たりしているような気もする・・・。
まあ、ええやん。
周りもそう思い、自分もそう思ってるんやから、櫻井さんのキャラクターはそうなんやから、と先生にご指摘を受けたように、母親的に見守りつつ、生徒さんもしっかり引っ張っていこうと思っている。そこは妥協しないで・・・。