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お誕生日、おめでとう!


24年前の今頃、私はまだまだ彼がやってくるのを待って、一人で苦しんでいました。

私のお産は(と言っても二回だけですが。)、なぜか一人ですることに決まっているようで・・・。

男の子だとはわかっていました。

娘の時とは違って、おなかで、なんとなくポンポコ動いているようで、動きがはっきりしていました。

超音波で見ても、時に体を動かしたりしていました。

札幌からの里帰り出産でした。

札幌での生活にまだ馴染めていない時期、幼稚園に入れたばかりの娘を連れての里帰り出産で、なぜか娘にとても不憫な想いをしたのを思い出します。

朝方に彼は生まれました。

分娩台の上で、とにかく刷り込ませるほどの母乳育児をさせてくれる病院。左腕に息子を抱きながら、貸していただいた電話の受話器を右手でもって、母に電話しました。

「生まれたわ!不細工な子やわ!もうちょっとしたら、札幌に電話しといて!」

左腕に、「不細工男」を抱きしめて、私は満足でした!

だって、娘の時は、私の子にしては、えらい目鼻立ちのはっきりした子だったのです・・・。

「まあ、おばあちゃん二人に似たら、美人かもしれん・・・。」などと言われてはいましたが・・・。

私は、私似の「不細工な子」がほしかったのです。

「仲ようしよなあ。」とその不細工な子に大阪弁で話しかけました。

そののち、日に日にかわいくなって、ひとときおばあちゃんに孫の中でも一番の器量よしと言われだしもするのですが・・・。

そののち、キレイ組とそうでない組に分けられて、私たち二人は、当然そうでない組になるわけですが、この、そうでない組の男が、まあ、役に立ってくれて・・・。

私の人間関係がうまくいくように自然とふるまってくれました。

何せ敵を作らない丸い性格。人懐こくて・・・。

一応長男ですが、姉という権力者がいるので、自分の立場を非常にわきまえていて、人間ができていました。

その分、知らず知らずにストレスをためているのは、ちょっと似ているかな?

私と彼がどちらかと言えば人間好きで、なんとなく人のためにすることが好きかな・・・。

でも、本来はおとなしくしていたいし、目立ちたくもないけど、仕方なく勇気を出しているのが、私から見ているとよくわかるのでした。

彼にどれほど助けられてきただろう・・・。

母が、新千歳空港へと旅立つ関空で、「なんや、赤ちゃんやのに、今回は、〇ちゃんいてるいうだけで、心強いわ!」と言っていましたが、本当に、何かあったら、母と姉を守ってくれました。小さな体に力をみなぎらせて・・・。

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