日本人の美徳―それはないでしょ!?


あんまり、社会での問題について、議論するのは得意ではない。

なぜなら、私たちができるのは、身近な、具体的な何かであると実感しているからだ。

けど、今回の件に関しては、正直、理解したいとも思わないし、まったく、擁護する気もない。

通報した人の勇気に感謝するだけである。

今回の日本航空の、副操縦士の飲酒問題には、本当に頭にきた。

人の命をなんだと思っているんだろうか?

しかも、申し訳ないけど、いったん潰れた会社で、仕事しているわけであって。

日本を代表する交通機関、それも航空会社が、しかも異業種の経営者の力を借りて、やっとこさ、再建した、というのに、この事件、何よ?と思った。

晩節を汚す、と懸念され、ご自身でも逡巡した挙句、国益のために、と、ご老体に鞭打って、無報酬で、再建に立ち向かわれた、稲盛京セラ名誉会長は、どのような想いで、今回の事件をお聴きになったことであろうか?

日本人の美徳は、だれが見ていなくても、お金にならなくても、人の知らないところで、仕事に手を抜かない、そういう、江戸時代からの職人のような仕事をする精神性にあったのではないだろうか。

なんでもブラック、という言葉で済ましてしまいがちな風潮にあるが、実際、労働者は守られなければならないが、それでも、かつて、昭和の時代に、過酷な労働条件でも、なんとかやってこられたのは、経営者や、上司が、どこか、自分たちの成長を願ってくれていると感謝する気持ちがあったり、あるいは、自分たちの中にも、世の中の役に立っている、という使命感などが強かった面もあるからではないかと思う。

過労死の問題にしても、業績、つまりはお金や、利益ばかりを追求するから、人を見つめず、人を人とも思えない体質になっているから、起こるのではないか。

人に期待されたり、人が自分の成長を願ってくれていると実感できたとき、あるいは、仲間だと考えられたとき、精神面が支えてくれることは大きいだろう。それのみに頼って、過酷な労働を要求するのはおかしい。でも、強い使命感を必要とする仕事に、本人の生活よりも、いかに社会に役立つか、どうすれば、仕事の対象に役立つことができるか、ということで、自らを持たせている仕事も多いと思う。

仕事観、生活観、など、今一度、我々日本人が、来し方を振り返り、どう生きてくべきか、また、仕事とどう向き合ってくべきかということを考えてみなければならなくはないだろうか。

私も、若い世代を導く仕事をする身として、じっくりと考えてみたいのである。

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