夏期講習ー受験勉強 暑い夏💛
中3生の男子生徒。
彼ははるばる氷見線に乗って、教室まで通ってきてくれているのだけれど、なかなか受験レベルでの数学が難しくて、学校の課題もなかなか自分ではできない、ということで、高3の先輩たちが、かつて学んだことを、半ば面白そうに解きだして、後輩に教えている図。
時折、生徒同士の方が、私が教えるよりもいい場合もあるかなあ、と考えたりする。
自習室にいたら、先輩が自分の勉強の気分転換に教えてくれたりするよ!などと言っていたのだけれど、おとなしい彼が、先輩たちに教えてもらっている様子である。
正直、受験は競争であるけれど、意外に助け合ったり、ほかの人のことを思いやったりすることが、そんな人格面のことが、プラスアルファで生きてくるんだなあ、と思うことは多い。
周りに対してオープンであるというか・・・。
自分の中に閉じこもっているのではなくて、こんなこともわからないの?と言われるのではないか?という心配も乗り越えて、オープンにする心が大切なのかもしれない。
どこであろうと、合格したその後、上には上がいる、と思えるかどうかが、一生学ぶ姿勢をもてるかどうかということのカギを握っていると思うので。
合格したことに満足して、自分は優秀だなんて、思ってしまったら、その先の向上を望めない。
だから、ここの卒業生には、一生学んでいってほしいから、いろんな困難を乗り越えていってほしいから、精神的な力も養ってほしいと思っている。
新卒で勤めた学園が、中高一貫校で、先輩が後輩の面倒を見るのが、本当に普通だったからかもしれない。成績だけではなく、人間的な内面的な力を、とても大きく見る学校だったからかもしれない。むしろ学問だけして、行動力がなかったら、怒られた。
器の大きさ、なんていうことも語られた。
勉強ができなくても、大きな仕事ができる子のことを、「大物だね!」などと評している言葉も聞かれた。
いろんな人がいる。
勉強が得意な子。人を引っ張っていく力のある子。そっとひそやかに人を支える力のある子。
塾だから、当然勉強が、教科指導が、私たちをつなぐ素材であり、要素であり、きっかけではあるのだけれど、勉強を通して、どうか、それぞれの個性を伸ばしていってほしい、と祈る思いで指導をしている。