熱い戦い!
夏期講習の最後の頃から、公民館をお借りして、センター国語とセンター英語の授業をしている。
教室から移動して、みんなで机や椅子を出して、やはりみんなで片付けて、取り組んでいる。だんだん慣れて来て、みんなが段取りよくなってきたようだ。
センター演習の時間は、こちらが圧倒されるほどの熱気である。
この子は、と思う生徒には声を掛けて、二年生で参加している生徒もいる。
教室で、一人自習するのも、ということで、勉強熱心な中三生も、片隅で、いえ、堂々と、全然授業の内容に関係なく自習していたりする。
演習というものはすごいもので、なんのかんのと言いながら、それぞれ、点数を伸ばしている。
さてさて、私は、悩みの多い季節になる。受験生の皆さんにとっても言うもさらなり、であるが・・・。
性格的に、人に注意したり、何かを指摘するのは嫌いなタイプ。
新人の頃、いきなり生活指導部に入れられて、なんで、こんな性に合わないことをしているのかと思いながら、指導していたが、カッターシャツの第二ボタンをはずしている生徒にはすぐさま、「○○君、ボタン、留めなさい。」と言ってしまう自分の習性が怖くなる。
受験に勝つためには、勉強だけしていて合格するなんて甘いものではない。
日ごろが出る。
本当に出る。
だから、怖い。
それは、業界人の共通理解らしく・・・。
理解などと言うものではなく、なんとなく感じているといった方がよさそうな・・・。
ある、わが国有数の予備校の先生でも言っておられることらしいが・・・、日ごろの行いが出るのである。
そんな、競争だけの場であると思っていた予備校の先生でもおっしゃるのだから、私たちの勘とか、経験とかいうものもあながち間違っているとも言えないのだろうと思う。
しかし、私は、これは今言っても通じないな、と想ったら、それあそれで、ひととき、言うことから降りる。人間の価値観というのはそれぞれであって、それを侵す気はない。
ただ、言えるのは、合格するための自分になってほしいということだけである。
しかし、それなりの成育歴をそれぞれが持ち、生得的な性質を持っていながら、たかがちょっと受験期に出会った私などにはできない領域というものもある。そういうときは、そっと見守ることにしている。
何か言って、余計に混乱させてしまうと思ったときも、静観することにしている。
もちろん、求められれば、話もしようが、強引に、何かを伝えられるというものでもない。
教師にも限界がある。人の生き方にまで、どうのこうの言う権利はない。
今日は、お休み。
最近は、出講も多くなり、新しい出会いがたくさんある。
教室の皆様方にも新しい風を吹かせたいと考えている。
私自身が、教室ばかりにいると、どうしても視野が狭くなる。
久しぶりの、学校現場である。
大学とは違う、クラスのある現場。
生徒さんたちとも馴染んできて、それはそれなりに楽しい。
新しい指導をするとき、一番最初に気にするのは、やはり服装である。
どうすれば、効果的か、を考えるのだが、昨日、試しに、スーツで行ってみたら、教室に入るなり、「せんせーい、かっわいい!」だって!はあー?いつもの方が可愛い恰好してるやん!?わざわざ美女と野獣の柄のブラウス?まで買ってきて、なんだかモゾモゾしながら着て行っているというのに!
一昨日は、「先生!」とあることを尋ねてきた女子生徒に、答えていると、「先生だってー!」と廊下を歩く男子生徒に笑われた。自虐ネタに使えそうに、頭は?でいっぱいである。
小さな子どもにさくらいさん、と呼ばれて、なんだかお友達のようにおしゃべりしている、その延長のように、学校に行って、ときおり教師に見えないときがあったりする。
かと思えば、全然関係のない場所で、教師に見られたり・・・
私が小学校の先生になったら、どうなるのかしらん?
毎日楽しいだろうなあー。きっと同じレベルで物を考えてしまうに決まっている。
教育なんてできないだろう・・・。
一緒に校長先生に怒られていたずらしていそうな・・・。