大学での授業

今年も、大学での授業が始まった。
その前に、新学期が始まり、生徒さんが入塾され、いろいろ変化があった。
大学では、前期は、またまた一年生とのお付き合い。
フレッシュな顔ぶれ。
社会科学についての講義なので、世間を騒がしていることから、身近に感じてもらえるような話題から入っていく。
そうそう、今日は、憲法記念日。
今年は施行70年の年に当たるとかで、新聞にも特集が出ていた。
連載だったが、読んでいると、それこそ人類の不断の努力、という言葉が重みを増して、実感できてくる。
国語の教科書にも、丸山真男の「「である」ことと「する」こと」という論が掲載されていて、一人ひとりがそれぞれ、自分の人権を守る努力をしなければ、権利を守る努力をしなければならない、という話がある。憲法なんて、普段の生活の中で、そんなに身近に感じられるものではないけれど、すごい内容のものなんだなあ、などと、昔、社会の教諭になりたかった私は、今、大学で、社会科学について語りながら、いろいろ考えさせられるようになった。
ところで、最近、とんでもない説が出ている。
理科のT先生のご講義を、生徒さんと一緒に拝聴している(ご講義、というだけの、とんでもない授業である。)。
私が、化学を、面白い!と連発して聴いていると、先日から、「だから、櫻井さん(櫻井先生とは呼ばれない。)、絶対理系ですって!こんな理詰めの話が面白いなんて!」と毎週指摘され、先日、またまた、面白ーい!と言ったら、「櫻井さん、だから、理系ですって!」と言われ、超文系国語の教師は、「今頃、そんなこと言われたって、どうしたらいいって言うんですか!」ととうとう叫んでしまった。まるで喧嘩のようではないか!かつて、物理の先生にも同じ指摘をされた。が、人に関心のある私は、まったく気にも留めていなかった。一緒に指導を受けている生徒は、指導が終わってから、私たちのやり取りのおかしさを、笑うこと笑うこと!
物理のO先生いはく、「如何に問題を解きこなしていけるかが重要ですけどね・・・。」とフォローとも何とも言えないことをおっしゃって・・・。
いつもお世話になっている薬剤師さんは、いつも薬をくださるときには、よく私の読んでいる本を気にして、一言二言コメントして、ちょっとした話題にしてくださるのだけれど、「もう、最近、何が専門だかわかんなくなってきたねえ。」なんて、ちょうど親世代にあたるその方に笑われている。
別に専門であったり、何かの試験に合格するためだけに、学問やほかの勉強をするだけではない。
生きるために、よりよく生きるために勉強したっていいと思っている。
最近、数学にもはまっている。
センター数学の基礎編は、私が指導しているし、化学については、受験生と一緒にT先生のご講義をきちんと聴けるようにと自主ゼミを開いて、勉強するつもりである。
で、大学では社会科学?
国語は、バシバシ大学受験指導をしている。これは一番の専門のはずなのだけれど・・・。
確かに浮気者の源氏のようね!
まだまだ勉強するつもり。
今年は、大学受験生が多いので、また、高校生が、増えているので、一緒にいろいろ楽しむことになるだろう!
とんでもない子どものような発言!
「理系の○○に勝ったー!」
数学を私の方が速く解けたときの喜びの声。
あああ、また、冷ややかな視線・・・。