京風白味噌雑煮
明けましておめでとうございます
元旦を迎え、何とかお雑煮を作ることができた。中三Kくんとの約束だった。
富山の、澄んだお出汁とは違う、白味噌のお雑煮。昨日、高三のYちゃんとお買い物に行って、何とか白味噌を買うことができて、まあ、金時にんじん(京都の赤い、本当にレッド、という感じのにんじん)を用意することまではできなかったけれど、とにかく、急場しのぎだけれど、お雑煮を作ることができた。
高校二年のとき、めちゃくちゃ厳しい家庭科の先生の指導の下で、お節料理やお雑煮を習って、それから、いろいろ研究し出したのだけれど、今回のは、白味噌が、少し薄かったかなあ・・・。ただし、お出汁は、白エビにしたので、まあまあ、富山との文化の合流。しいたけの代わりにしめじ、ほうれん草の代わりに小松菜。ゆずの入れ方も、もう少し繊細にしたかったけれど、朝から授業なので、いろんな意味で、お許しいただいたお雑煮だった。
あれこれ、気になることはあるけれど、まあまあ、おいしそうに食べてくれた、高三、中三の皆様に感謝!である。
お雑煮で始まった朝だったが、今日の最終の指導は、センター数学ⅡBの分野、微分・積分の問題を高三Kくんと解くことだった。
あさイチの中三数学では、三平方の定理が大山であったが、違う解き方の方が簡単だ!と二人の生徒から指摘を受ける始末。
昨年は、生徒は解くのにいっぱいいっぱいだったのに、解き方を指摘されるとは、なかなか優秀ではないか、と思いながら、ちょっとねえ・・・、と顔をしかめる私。
でも、考えてみれば、頼もしい限りで、確かに彼らの解き方は、手っ取り早かったりする。O先生のおかげもあってか、なんだか、数学の色が出てきたようで・・・。
昨日、差し入れしていただいた、お節料理のおいしさが、疲れた体に浸みわたる。
べっ甲は、富山に来てから知ったお料理だったけれど、今までは、卵を使ったものしか知らなかったのに、ゆず入りのべっ甲を食べさせていただいて、本当に感動!さわやかで、さっぱりする。ほかにも、知らないお料理が入っていたので、今度教えていただけないかなあ・・・、と図々しくもお願いしている私・・・。Yちゃんとこっそり二人で食べていた。これは、なんだろうね、なんて話しながら・・・。
一方、高三数学での、今の私の役割は、一緒に解くこと。
私が解いて教えるのではなく、いかに一緒に解いて、いかに定着するように持っていくか、である。
私も彼も、明日までに、きちんと解けるようになって、15分で、正確に解けるようになってくる、という宿題を出した。
さっきは、センター英語に取り組んでいた。リスニングももちろん慣れるのに必死。
センター前は、あれもこれも、全部お付き合い。
この時を、この、センター前の一瞬を、充実していた、と思い出せる日が来ることを願っている。
指導の合間に、あれこれおしゃべりする。生き方や、職業観など。彼とは、本当にいろいろご一緒してきた。私の仕事の仕方を、一番しっかり見ていたのは高三のようで、大学生になったら、あるいは、将来、チェリー・ブロッサムで、働きたいとも思ってくれているようである。「先生って、こんなところありますよね。」なんて言ってくれたりもする。ちょっと褒め言葉だったりもすると、嬉しくなる。Yちゃんも、いろいろ教えてもらうことがたくさんの生徒さんである。さてさて、何をご一緒することになるのかしらん。そんな話もしていた。
多分、もっともっと大きく羽ばたいてくれるのだろうけれど、そんな話をしているだけでも楽しい。
私も、頑張らなくちゃ!と気持ちを新たにする。
今日は大笑い。
数学、ミス追試の私が、こんなことしてるの、ご覧になって、きっと、数学のT 先生は、あの世で、大笑いしてらっしゃるよねえ・・・。なんて、話していた。家庭科の先生も、きっと笑っていらっしゃるだろう。
高2の担任だった、物理のA先生の、三年生に上がるときに、私たち一人ひとりに色紙に書いてくださった、「学問に遅き時なし」という言葉を実感している。先生方のおかげで、なんとか、生徒さんたちをサポートできているのだから。
今年の生徒さんたちは、張り合ってくるだけの力があるようで、あれこれ言ってくれる。考えてみれば、これもカラーの一つのようで、私自身も進歩できる。誰からでも、どんな時も、学ばせていただける機会はあるのだなあ、とありがたく思っている。解法をあれこれ考えるのは、O先生のお力もあるかもしれない。中三数学でさえ、O先生は、解法が、○○通りはあります!中三の数学は、新鮮です!なんておっしゃっているから。
それから、多分、一生、学ぶことからは離れられないだろうなあ、と思う。教壇に立ち続け、周りの先生や、生徒さんから、学び続けて、生きていくのだろうなあ、と思っている。そんな話Kくんとして、今日の指導は、締めくくった。あー、面白かった!