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ある人と・・・。


十数年前、私は、ある人と、対等に話せるようになりたくて、仕方がなかった。

どうすれば、対等になれるのだろうか?と考えた。

お粗末ながら、「文学賞に入賞したら、ちょっとは対等になれるんやろか?」というような浅はかさで、とにかく対等になりたかった。ひょんなことで出会った人に。記念日は12月4日である。少し雪の降る日。なんとなく気付いたことがあって、ただそうではないかと思って、訊きに行ったのが初めてだった。その後、大きな大きな存在になった。

とそんなことを考えていたのだなあ、と思えるようになったほど、今の私は自然に自分の気持ちを話せるようになった。何が対等、というのだろうか。

対等って難しい。

生きているだけで、みんな対等で、その人その人に尊厳がある。

ただ、自分の自己満足のためだけに、人を使う、利用するのでなければ、基本的に、対等である。

当時、なんか、勘違いしていた。けれど、そう、考えるだけの理由が自分にもあったなあ、と思う。

そうして、この二年半は、ある人に会えるだけの自分になるために頑張ってきた。

途中、そんなことに構ってられないほど、大変なことに取り組んで、なかなか自分の成長に、気付く間もなかったけれど、まあ、何とか成長できて来たかなあ、と思う面もある。そうして、その出来事が起こる前の自分では、会いたくなかったという面もある。

どんな再会になるかはわからないし、いつになるかはわからないけれど、きっと会えると信じている。

使命感が引き寄せてくれるだろう。

どんな仕事をしているのか、この目で見てみたい。

出会ったときから、全然違う場所にいながら、でも、決して得意ではないことを、乗り越えようとしていた。

状況を知るタイミングから、きっと会えると信じている。

何もかもが、片付いたら、機が熟したら、時理が至ったら、「さるべき」運命のまま、会うことになるのだろう。

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