エッ!?タフって!?
昨日、O先生の授業が長引いていたので、車で待っていらしたお母さまに教室に入っていただいて、おしゃべりをしていた。
指導は指導だけれど、それはそれ、同世代にしたら、叱られそうだけれど、同じような世代の女性同士のおしゃべり。
お弁当のおかずに悩んだり、日常的なお話。
そこから言われてびっくりした言葉。
「先生、タフやなー、と思って。」なんておっしゃる。
若いころから、タフだという思いはない。
だが、かつて結婚式で主賓の上司に、ここでそれ言います?という表現をされ、驚いたことがある。
真面目で、とか、努力家で、とか言われるのかと思ったら、やってしまえる人なんで・・・、と言われ、唖然!
外からのイメージと、自分を自分で見ている感覚は違うことが確かに多い。
昨日、お母さまが、明日からの大学の授業用にと、デスクの上に置いていた本をご覧になって、「頭痛くなりそう・・・。」とおっしゃったが、「それぞれ好きな分野も、得意な分野もあるからー。」なんて話していて気付いた。
母は、あんまり褒めてくれない。
一生懸命勉強したり、仕事したり、何かで、何らかの結果が出ても、「頑張り―。」としか言わない、ということに気付いた。父はもっとかもしれない。挙句の果てに、「その意味が分からん。」と状況が分からない、といった表現をされたりする。真ん中っこの私、かわいそうではないか!
第一、母にはわからない本を読んでいても、「頭が痛くなりそう。」なんて可愛いこと言ってくれない。
なあんて、ぶちぶち娘側の話をしていた。
母は、プライドの高い人だなあ、と思っている。ちなみに、ちょっと嫌味な意味を込めて、知的な人やなあー、と思っている。
私とは、母としてのタイプが真逆である。
私は気持ちを大事にするタイプ。こころを整えてあげてなんぼ、と思ってきた。絶対に完璧にはできなかったけれど、努めてはきた。
私など、子どもたちが小さい頃、仕事を離れたら、「明るい、楽しいお母さん」でしかなかった。友だちが、何かの折に、「あの人、先生してる言うのはほんまやってんなー、ってみんなで笑ってたんだよー。」と言われる、ただの世話焼きなおばちゃん。当然、おばちゃんは、子供たちに、同じレベルで遊ばれていた。
今でも、教室でも、生徒ではない子が来たら、「おばちゃんと遊ぼかー。」となってしまう。
ということで、娘はいい年して、むくれていたのだけれど、「タフ」と言われて、ああ、父も母もタフやと思てんのかー、と考えさせられた。