典型的理系の君・・・。
当教室が、「何でも教えます!」 と「国語強化」を謳っているのだから、当然、塾生の一部は、国語が、「超苦手」だから、通ってくださることになる。
ふふふ・・・。今日は幾分自慢であるけれど・・・。
もちろん、O先生とM先生と、生徒たちにも思い切り自慢し、お母さまにも、「これは、感謝してください!」とお話したのは・・・。
ある日、物理のプリントを持ってきた高1の女の子と、思い切り物理に格闘していた。その提出プリントが返却されたのを見たとき、彼女は、「結構合ってました!」と言ってくれたけれど、満点にははるかに及ばない。所詮、私の力なんてこんなもんね・・・、と落ち込んでいたのだけれど、なんと中間考査では、周りが、すごく悪かったのに、彼女は立派な点数で、二人で格闘していた夜のことが思い出され、ヤッター!と叫んでしまった。彼女は古典も素晴らしかったけれど、古典のことなんてすっかり忘れ、物理のことだけ、「私、すごいやろ~!」と、特に、男性陣(講師、生徒を含む)に、吹聴していた。お母さまにも、古典のことなんかぶっ飛び、「これは感謝してくださいねっ。」と、胸を張って言ってしまった。この、子供さ加減。だって、自分の高校での初めての物理のテストは、何を隠そう、8点だったのである。かつて、それを物理担当の女性の先生にまるで武勇伝のようにお話して、どれほど笑い話になるかと思ったら、「私、3点取ったことありますよ~。」と返されてしまった。物理ご専門のO先生に話しても、「ははは、物理って、そういうもんなんですよ!」と言われる始末。因縁の物理。数学よりもっと最晩年に取り組もうと思っていた物理と変なところで再会してしまった気分。
私とは真逆で、数学の授業は、「あっ、休憩時間や!」と言ってのけるほどの理系男子がいる。彼は私と反対で、当然国語と英語は・・・、なのに、今回、国語が、大台に乗った!やっとほかの教科に追いついた感じ。いや、ほかができるから、まあ、何とかついて行けるようになった感じだし、それに、英語と数学が肩を並べだした。
私は、なんともかわいらしい風情の彼をあれこれ構い、「なんで、こんなもん、間違えるわけ?」と嫌味なおばちゃん状態。目を細めて、陰険な目をして横向き加減に彼をにらむ。そうすると、彼は、「申し訳ございませんでした。」などとうつむき加減で答えるような、それくらいのユーモアのセンスは持ち合わせていて、その場にいるほかの生徒は、大笑い!もちろん私も大笑い。彼はニンマリ。そんな楽しいやり取りの中で、彼は成長してくれているようである。
先輩たちにも、Kくん、と可愛がられて、いろいろかまわれている。
みんなの愛情の中で、育ってくれている。スマートな彼は、最近、心なしか顔もふっくらしてきて、なんだかしっかりしてきているようである。
それに加えて、ある意味よくある話。
全教科指導している場合、特に個別指導では、まあ、国語はいつでもどうとでもなるし・・・、というところもあって、英語と数学にかまけていたら、古典が・・・、になってしまっていた生徒がいて、「それ、春期講習でやったやんか!」と言ったら、「これは俺が勉強しなかったんです!」ですって!こちらも精神的な成長がみられるが、時に私の戦略は、数学や英語に偏りがちなこともあるようで、気を付けなくちゃ!と思っている。彼は、来るなり、「大変なことがあって・・・。」と古典のことを申し訳そうにしてくれていた。人のせいにしないで、自分の勉強不足、と認識できる彼は、彼なりの成長をしているのだと思う。私は私で、反省している。なんで、「国語、しっかり復習しておきなさいよ!」と一言言っておいてあげられなかったのかなあ・・・。なんて。
今年の高1が中学から高校に進学して、なんか教室が変わってきたなあと感じる。
大半が中学生だったのに、ちょうど中学生と高校生が半々になって、なんだか高校生が中学生にあれこれ、素敵なアドバイスをしてくれていたりする。教室で、すっかり仲良くなってしまった子もいる。男女比率も変わってきて、こちらの対応も微調整が必要になってくる。
男子と女子が、まったく同じだとは私は思えない。どうしたって、体力差はあるし、心に引っかかる事柄だって、男子と女子では違うだろう。どうしても勉強面での頑張り、と言うことになると、女子のほうが負担が大きいのではないかと思ってしまう。だから、少しずつ。あれこれ気にしながら、でも、勉強する、と決意をしたからには、同じラインに立って、闘っていただかなければならない。
いろいろ考えることはあるわけで・・・。