個性的な面々
考えてみると、本当に個性的な生徒が多い教室だと思う。
目だったところで言うと、ロボットで世界大会に出掛けてきた生徒、ピアノで世界大会レベルなんていう生徒、海外の国立劇場で仕事をしてくる先生、そうして漫画家までいるのである!?
新聞に生徒の一人の4コマ漫画の連載が始まった。
第一回目の4コマ漫画は、本当に素敵な漫画だった。
帰国されたM先生にお話すると、「チェリーの子供たちって、本当に個性的ですね!?」とおっしゃるので、内心、「先生に言われたらおしまいやわ。」と思いながら、「だって、私が代表ですからねえ・・・。」と返した。
今日の数学のご指導のときは、正直に、「個性的という意味で、先生と私は、教室のツー・トップでしょう・・・。(ニヤリ)」と言うと、「僕がですか?」と言われてしまった。自覚のない人も世の中にはいるのだろうか・・・。
そんな目立ったことばかりではなく、本当にいい意味で、個性的な生徒たちだと思う。
ここで、人を思いやる気持ちを育ててくれないかな?なんて思っている。
仕事柄、心理学やカウンセリングなども勉強するようにしているのだけれど、最近読んだ、心理学の本は、あまりにも自分の気持ちに合っていて、びっくりした。
競争ではなく、一人一人が自分の道を歩いている。もちろん、切磋琢磨は素晴らしいけれど・・・。教育者を伴走者、と例えているのにも、ピンと来た。愛するのには決意がいるということも。
私は、基本的に、教室に来てくれた生徒さんや保護者の方々、先生方も含めて、愛することに決めている。そうして信じることに決めている。もちろん、人間だから、限界もあるし、怒ったら怖い自分がいるのも分かっている。でも、基本的に、お一人お一人に想いを掛けるように決意はしている。
そんな、現場で、自分が、自分の想いや方針としてつかみ取っていたものを、言葉にして表してくれているような本だった。
個性的でいい。ただ、自分さえよければ、という人には向かない教室だと思うし、今、通ってくださっている生徒さんに、そんな生徒さんはいない。仲良く、でも、周りを思いやりながら、努力している。
クラス指導にした中学生も、何のかんの言って、思いやりを掛け合っている。
人間の善性を思い切り信じたくなる。
そう言えば、先日、私は、ある機関に、お願い事をした。ある意味仕事をしてください、というお願いだった。忙しいその機関に取り合っていただけるか?というようなお願いだったのに、とても誠実に、そうして、私の生徒が、世の中を信じる大きな根拠となりそうな仕事をしてくださった。嬉しかったし、その機関に対するイメージさえ変わってしまうような仕事ぶりだった。お礼を言いたいけれど、出過ぎたことをしても、と控えている。で、心の中でひそかにめちゃくちゃ感謝している。
その対応にたいして、評価は様々かもしれないけれど、私は、まったくの善意と解釈したい。
解釈なんて、自分のしたいようにいくらでも変えられる。ならば、素敵なほうに解釈したほうが、毎日が楽しいんじゃないかなあ。