ソーイング♡
大阪の母と電話で話していた。
母は、お友達とのランチや、習い事を楽しんでいる様子であるが、「着ていく服がない!」と訴える。
買ってくれば?と言う私に、ぐちゃぐちゃ言っている。
何が困っているのかとよく聞いてみると、「自分に合うサイズがない。」というのが、悩みの種らしい。私が近くにいたら、一緒に結構うまく、これが似合う、とか、このコーディネートはいける、などと、選びもできるのだけれど、何分、正統派の服装しかできず(要は、生真面目。)、「これいけるやろか。あれいけるやろか。」などと私に一生懸命聞いている。それで、お悩み事はなんだろう?と気持ちを聴いていると、要するに、サイズがないのだということが分かった。小さいけれど、Sサイズというわけにはいかない。でもMサイズだと大きいから、小さめのMサイズがいいという。かつて私が選んであげた、ああいうのやこういうのだったらいいんだけれど・・・、なんて言い出した。なあるほど!と了解した私は、「作ったらええやん!」と叫んだ。私が選んであげた洋服は、お友達の間でも好評らしく・・・。
それから、ネットで、生地を探し、パターンを探し、いろいろ楽しんでいた。
ゴールデンウィークを指導して過ごしたので、まあ、これくらいの楽しみは・・・、とばかりに遊んでいた。
今日は、実際に布屋さんに行って来た。布地を選んでいらっしゃる年輩の方にチラッと相談したり、お店の人に、どういうものを縫いたいか、などと相談して、一緒に考えていただいて、結局は、ワンピースとパンツを縫うことにした。リバティ柄のような、ちょっと素敵な小花柄の布地でワンピースを縫って、ベージュのパンツを合わせることにした。
子育て時代、よく活躍したミシンで、母のお洋服を縫ってあげることにした。
そういえば、自分のスカートもよく縫ったなあ。
正直、何を言っているのかわからない間は、イライラしていた、親不孝者の私。でも、そういう想いって、よくないなあ、と思って、もうすぐ母の日だし、私は近くにいるわけではないのだし、と考え直して、母の気持ちをしっかり聞いてみることにした。
生徒さんなら、この子の気持ちって、どこにあるのだろう?と思って慎重に聴くだろうし、子供たちが小さい頃も、気持ちだけは一生懸命に聴くことにしていた。それがわが母になると、話は別になってしまう自分を最近、なんでだろう?と思っていた。
本格的に仕事をするようになって、そういう日常的なことにあまり思いがいたらなくなっているのかもしれない。小さなことだと見過ごしがちなのかもしれない。でも、人の、そういう想いって大切に受け止めなければ、と思う。だって、生活していくことって、とっても大切なことなのだから。
自分に矛盾を感じることがある。よりよく生きていってほしい、と思って教育活動をしているくせに、ちょっとした、生活を楽しんだり、生活を大切にする気持ちに寄り添えないような、そんな味気ない自分になってはいけないと思う。
自分が忙しくて、まあ、寝食を忘れて仕事する、というのは、まあ、それなりに思いがあっていいけれど、だからって、そういうことを小さなことだと思ってはいけないと思う。
娘なのだから。頼りにしていただいていることを、光栄に思いましょうか・・・。
とか言いながら、全然縫えなかったりして・・・。笑