そういえば・・・。
教える、ということになると、年齢が増すごとに楽になってくる教師としての私であるが、その評価は様々である。笑・・・、実は笑い話のようだけれど。
かつて、私が、新卒で高校の教員をしていた、うら若き乙女だったたころ、一番仲の良かったいとこのお姉ちゃんは、幼稚園児のママだった。小さいころから、妹のように、「真弓が、真弓が・・・。」などと私を学校で話題にしたりしていて、可愛がってくれた。おかげで、真弓ちゃんは、いとこのお姉ちゃんの周りでは、有名人だったらしい。
勤めていた学校のそばに住んでもいたので、日曜日には、よく遊びに行ったのものだった。
そこの姉妹は、私のことを、その母が私を呼ぶように、「まゆみ」と呼ぶのである。
時には、「まゆみ、あとぼ(あそぼ)!」などと言う。しっかりお友達扱いである。
それに、母親が注意しても言うことを聞かないくせに、それはいつも図体の大きい高校生の生活指導なんぞをやっていたのだから、その気にさせるのはうまく、私は彼女らの気持ちを受け止め、そうして、結局は言うことを聞いてもらうのである。笑
そんな私を見て、いとこには、「真弓なんか、めちゃくちゃ初等教育に向いてると思うわ。高校の先生なんかさせとくのん、もったいないくらい・・・。」と言われる始末である。頭が?である。
たしかにたしかに、私は、子供ですからっねっ!
その父親(私の母の姉の夫)も、私のことを娘のように思っていたらしく、やはり「真弓。」と呼び捨てで、「若い娘が、住んでるとこから5分、みたいなとこに通って、おしゃれもせんのは、なんや、ようないなあ。」と大学の先輩でもあるその伯父は、「真弓は京都のこと、全然知らんねんなあ・・・。」などとも言いながら、問題発言だらけだった。要するに、娘のように心配をしてくれていた。私の父も、高校教諭など?をして、女らしくなくなってはいけない、とうるさかった。女が学問ばっかりしては・・・、という考え方である。
お父さん、おじさん、すみません。私は勉強好きです。料理もするから勘弁してください。みたいな話だったなあ。父の姉のほうの伯母など、高校教諭だけではなくて、短大でも教えていたのに、何やかんやと女らしくない、みたいな話にしていたような・・・。ちなみに私はこの伯母が大好きだった。きれいだけれどさっぱりしていて、私のピアノなどをよく褒めてくれていた。ちょっぴりクールに見えながら、その実温かい人だった。すごく公平な人でもあったし。
たしかに、幼児教育は大切だと思う。初等教育も、ものすごく大切だと思う。
人生の根幹になる部分に関わるのだから。
その重さに、その責任の重大さに耐えられそうになくて、怖い面もあった。それに、小学校、というのは、成長した先を見届けるのとは、一番遠いところにある。なんのせ、先生といういみでは、年齢が高くなるほど、楽ではある。だからこそ、小学生や中学生はまた違ったアプローチも必要である。
でも、本当に思う、初等教育は大切だなあ、と。ある意味、一番手が抜けない。相手に判断力がない分、一番怖いかもしれない。