大きな課題。
昨年末の出張の席で、交流会のとき、大学の先生に、名刺をお渡しして、いきなり怒られた。
母校の先生ではない。まあ、学生時代、ちょっと交流ぐらいはあったけれど、およそ母校とはカラーの違う大学の先生にいきなり真顔で怒られた。
でも、それをこそ言いたくて参加したその課題ーこれから自分が取り組みたいと思っていることに対して、方向性をいただくことになるような話題だったので、逆にその責任が私にあるかのようで、ちょっぴり嬉しくもあった。
任せたでー、と関西弁で言われているような、そんなお話だった。自分の感覚、これはダメだなあと思って、何とかしたい、と思っていることについて、「あかんでー。」と叱られたのだから、私の判断は間違っていないということになる。
私の立ち位置が分かり、自分を微力ながら、人様のお役たつなめの方向性をいただいたような気がした。「なんかあったら、また連絡して!」と協力を惜しまないご様子まで伺えた。
大きすぎる課題。でも、大好きな場所と出会って以来、何とかしたいと思ってきた課題。
教育、という一分野に留まらずに何とかしなければならない課題。もちろん、その課題は、大きく教育とつながっている。
この後、あんたに任せたよ、とか、あんたに頼んだからね、とか、何とかしてくれ、と言われて、何とかなるように、頑張ってきた場所が、いろいろあった。でも、そんなに本気ではなかったというか、本気にならずに、なんだか片手間でできた。今までは・・・。でも、そろそろ、本気を出さなければ成し遂げられない課題をいただいているようである。
その交流会での様子を垣間見ていた人は、「櫻井先生にとって、大きな収穫のあるセミナーでしたね。」とおっしゃる。
なんでもいいのである。
大切なものを守り、育て、みんなにその良さを知ってもらうことができれば、それでいい。
いいものは引き継いでいかなければならない。我らが日本のいいものは・・・。
ここに、こんなに素晴らしいものがあります!見てください!と大きな声で言いたいものがたくさんある。
大きな声で言わなくても、でも少しずつ届いていく声が出せることもあるだろう。
私の生きる意味もそこにあるような気がする。
彩り豊かな時間を過ごさせていただいて、経験も積んだ今だからこそ、私にさせていただけることもたくさんあるだろうと思うのである。