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素晴らしいひと


なんでもないときに、その人の人柄って出てくるものだと思う。

一週間前にセンター試験が終わった。

理系で、それも、こてこての理系で、センターまでの指導、という生徒さんも毎年いらっしゃる。

そうして、文系の私は、ちょっぴり複雑な思いをすることがある。

それは、教師の性であるが、大学受験を最後まで見届けたい、何らかのサポートをし続けて、伴走者であり続けたい、と思いながら、理系の指導に、ちょっと寂しい想いをすることがある。何らかの形でサポートできないか、また、関わって、精神的にでも支えられないか、とついつい思ってしまう。

「センターの結果だけ、教えてください。」なんてお願いしたりする。お忙しいさなかに、それでも遅くなって・・・、と言いながら、これからの方針や、生徒さんのこれからの受験などを細かく教えてくださる親御さんに感謝すると同時に、ああ、心のある方なのだなあと、感心してしまう。そうして尊敬の念をより強くしてしまったりする。

また、センター試験の自己採点が終わってすぐに、「○○○点でした!」なんて、メールをくれたりする生徒さんもいらっしゃる。心配しているだろうと思って、たぶん、何か言葉をほしいと思ってくれたのかもしれない。とにかく連絡をくれることが嬉しくなる。

早く連絡をいただけると、それだけ対策も早く練ることができる。

これから、私大と二次試験に向けて、本当に受験の最も大変な時期になる。経験上、何があっても、どんなに辛くても、前に進もうと粘り強く努力する気持ちがあれば、何とかなるものだと思う。

まるで、受験の直前、意地悪をされるように、とんでもない点数を取ってしまったり、とんでもなく辛いことが起こることだってある。でも、まるでそれは精神的な力を試されていたかのように、それでもあきらめずに粘り強く頑張ったときに、素敵な成果が現れる。

そんな話を、今日、中三クラスで話していた。一生懸命聞いていた、生徒さんの瞳に信念の強さを感じたりした。

漢文の話が、そういうとき助けてくれたりする。

今日は大雪だった。

来年の受験のために頑張っている生徒さんが、遠方から通ってくださっていて、今日は、大雪で、自習室に行けないので、とわざわざ電話をくれた。サバサバしていて、あっさりしていて、何せ芸術家肌なので、面白くて、気の合う生徒さんである。最近自立系女子?が増えたようで・・・。サバサバしてはいても、女性らしい心遣いを見せてくれる。

支えあって生きてるなあ、と思わされる。

一人でなんて生きていられない。

いろんな意味で、人の想いを受け止めながら、毎日、自分のできる精一杯の仕事をさせていただきたいと思う。

年齢なんて関係ない。

若くても、高校生でも、気遣っていることを悟られない形で、でも、すごく周りに気を遣っている人もいる。

そんな人に接するとき、私は思わず、すごいなあ、と感心していしまう。

もちろん、大人だって、素晴らし過ぎる人はいる。

自分が大変なときに、必死なときに、それでも人を気遣える人って、やっぱり人間の出来が違うのだろうか?そういう人と出会うたびに、自分を振り返る機会にしてみたりしている。

少しでも、向上していたい。学問的にはもちろんのこと、人間的にも、毎日、一ミリずつでも、進歩していたいものだと思う。

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