『徒然草』
今日は、『徒然草』について語る機会があった。
二週連続『徒然草』についてお話させていただいている。
話題は変わり、世界から、京都に舞台は移る。
何度読んでも、すごいなあ!と思わされる。
個人的に、そばにいたら、もしかしたら、好きなタイプではないかもしれない兼好法師。
こんな、いらんことばっかり考えてるおじさん、いややわ・・・、と思いつつ、なぜか惹かれてしまう。
この視点、すごいなあ!と初めて出会った中二のときから、正直唸らせられてばかりいる。
そうそう、指導中、お話していたのだけれど、この人、鎌倉時代の男性なのに、なんで、こんな現代社会に生きる私たち女性にも通じる人間関係論を展開できるのだろうと、驚いてしまう。
その観察眼の鋭さ。洞察の深さ。ちょっと物事を斜めから見ているような、独特の視点。
日本の古典文学の素晴らしさ。
なんでも私の指導を聞いてくださっていた先生が、私を源氏専門だと勘違いしてくださったという、嬉しくも名誉なことがあったのだけれど、いやはや、それだけ日本の古典文学は素晴らしいと言うことなのだろう。語っても語っても、そうして、専門ではない私なんぞが語っても、尽きせぬ面白さがある。
それほど人間って、面白いものなのだろうな。
これから、どんな人と巡り合うのだろう。
毎年新しい出会いのある仕事である。
今も、先生方や生徒の皆様の個性に、いろいろ楽しい想いをさせていただきながら、毎日人間の面白さに新しい発見がある。そうして、自分自身が、その素敵な個性とお付き合いさせていただくなかで、いろんな自分とまた出会っていく。
人間は面白い。
文学は面白い。
そうして、やっぱり国語は面白い!
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