笑顔♡

December 8, 2015

 

 笑顔が・・・、という表現をよくされる。そんなに笑っているのだろうか?と思わされるが、もともとぼやけた顔立ちで、おまけに目がちっちゃいから、いつも笑っているように見えるのかもしれない。

 

笑顔、で思い出したことがある。

 中三の時のお年賀状だ。

 

 当時、私の通っていた学校は、おそらくは、日本中を騒がせたほどの悪名高い学校だった。新聞沙汰にもなった。高校に進学したとき、一緒に入った十名は、それは普通で、あの○○中出身に思われへんわー、と言われたくらいの学校だった。

 学年主任の先生は、声が出なくなって、とうとう学校に来られなくなった。ほかの先生方も、いつ倒れられてもおかしくない、という状態だった。自分が高校の教員だったから、というだけではなく、学校の先生方に、どうしても批判的にはなれず、むしろかばいたくなるくらいの気持ちになるのは、母校の先生方のご苦労を見てきた経験があるからかもしれない。

 学年主任は、音楽の先生で、すごーく真面目で繊細な方だった。

 その先生の年賀状に、「○○(私)の笑顔に助けてもらった瞬間が、たくさんあったことを感謝しています。」とあった。私は、受験が近付いて、なんだか暗くなる一方の学校生活に、だんだん疲れてきていた。不良、と言われるグループの子たちも、なぜか私には優しくて、むしろ親切にしてくれた。まあまあ勉強はできるにしても、トロい私には、なぜか世話したくなる気持ちの一つも持ってくれたのかもしれない。

 でも、周りはピリピリしてくるし、頼りになる先生方に、これ以上、負担を掛けたら、どうなる?というような状態だった。私は私でいっぱいいっぱい。人のことを思いやる余裕が自分にあるとも思えなかった。

 実家も、受験は、自分で乗り越えるもの、まして父など、あんまり女に学問させたいほうではないから、受験だと言って、特別扱いされるような家でもなかった。どわーんと、暗い気持ちを抱えていたときに、そんな言葉を書かれたら、頭は???だった。

 

 もしかしたら、それでも、中三生の私なりに、何か頑張っていたのかもしれない。何を考えていたのかは、今となってはわからないけれど。

 

 年賀状で思い出した。

 高校の一年先輩で、指揮者をしていた先輩。

この先輩には、笑顔なんて見せようものなら、怒られるくらい怖かった。当時、パーカッションパートだったが、本当にむしろおとなしめだったくせに、目立ってなんぼの打楽器担当で、音楽性以前に、たぶん性格的に無理だったのだと思うが、とにかく怒られた。「シンバル!」と何度叫ばれたことだろう。そんな私でも、立場的に、パートを何とかしなければならない立場になって、うまくはないなりに、しっかりしなければ、と二年生の時には腹を括った。成績を考えたら、今すぐやめたほうがいいかなあ、と思いながら、でも、今、目の前にあることを無責任にも放り出して、それで、成績伸ばすと言っても、それも性格的に自分を許せるはずもなく・・・。結局最後まで投げ出さなかった。よく、粘り強い、と言われるけれど、あの頃の経験は、すごく今につながっていると思う。結局、三年になって、勉強に集中することができた。

 その指揮者の先輩が、先輩が三年生の年の年賀状に、「この一年の君の精神的成長は、目を見張るものがあります。今度は僕の番です(大学受験のこと。)。頑張ります!」と書いてくださった。決して音楽的に褒められたわけではないし、先輩に褒められた瞬間など、一つもなかったと思う。でも、その言葉だけは、覚えている。どこかで、先輩にいつか認められるようになりたいと思ってきた面もある。音楽の面では、ピアノや声楽など、一人での分野でなら別だが、ほかの人と合わせる音楽で、私が役立ったことがあったのかどうか・・・。ただ、先輩に勝てるとしたら、教育者としての私は、教育という面だけは、人を生かす、という点においてだけは、先輩に絶対負けないと思う。

 

 今年も受験シーズン。せめて、一番しんどい生徒の皆様の前では笑顔で、と思うけれど・・・。ただ、絞めるときは絞めます。まだ、今年度は、そんなに怒鳴ってないかな?

 先日、あるお母様に、「先生でも、怒るときあるんですか!?」と言われたので、「ええ。大学受験のときは、絞めないと、と思ったときは、わざわざスーツ着て、絞めに行きます。あんたら、今頃、なんでわかってないのん!?と黒板、叩いたこともあります(このときは、その隣で授業していらした、割とユーモアのある先生が、ばんばん叩く私の後から、いいねー、と言わんばかりに、コンコンコンと叩き返された。)。」と言ったら、びっくりされた。そのお子さんは、まだ中一で、叱る必要もないから、そりゃあ、優しい先生でいられる。ただ、本気で怒っているというよりも、半ばフリの面もあるけれど。

 笑顔と怖いのと、それはそれでさじ加減が難しいわけであって・・・。

 

 とにかくみんなで頑張ろう!

 それにしても、今年の中三生は、みんないい子で、どこに叱る余地があろうか?みんな真面目である。

 

 大学受験生も然り。あー、一人いましたね。なんだかしょっちゅう櫻井先生に叱られている人が・・・。ハハハ。なんで叱られているのか、いつもキョトンとして、びっくりしているようですが・・・。

 

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