大人げない勝負!
M先生と、同じ生徒の同じ教科の期末考査対策授業をして、「あなた、私の分野で点数とってきてよ!M先生の分野と私の分野で、どっちが腕がいいか、勝負!なんだからね!」と生徒を脅す私。結局、その勝負について、M先生に話し、張り合っているところを見せる私。
私は、仕事は、張り合う?と言うより切磋琢磨したいタイプ。大人げないところを思い切り見せてしまう。
大学受験なら、チームワークが大切で、受験する学部に対して、全体的にどう伸ばすか、という戦略のもと、まあ、理系なら、理系科目が伸びてくれれば、になるけれど、まあ、中学生に対して、同じ教科なら、張り合ってみるのも面白いかもしれない。
はっきり言って、今日、私は、M先生に意地悪をした。
M先生が、もっとも苦手とするような、ちょっとフランクな質問を生徒にさせて、その答えを聞かせる、なんて、本当に意地悪なおばちゃん状態のことをお願いした。ちょうど、指導の様子を見に行ったとき、その質問を、大まじめな顔でしていらして、からかうのに絶好のチャンス!で、生徒の反応も面白かった!
で、雰囲気を、和らげたりしてみている。
生徒の、面白そうな顔!それはそれは、楽しそうな表情だった。
今まで、この子の指導に足りなくなっていたものは、こういう雰囲気だったのかもしれないな、と思わされた。
夏から、教科指導を、ちょっと厳しめにしてみた生徒だった。でも、この子には合わないのかもしれないなあ、と思って、ちょっと、雰囲気を変えることにしてみた。
いろいろな子がいる。厳しくしたほうが伸びるタイプ。生徒としての私は、おそらくこちらに属するだろう。厳しくされているほうが、期待されている気がするし、頑張りたいし、伸びている感覚をつかんでいたい。
そうかと言えば、いつも、愛情を確認していたいタイプもいる。ちゃんと愛情を感じて、安心しなければ、勉強に身が入らないタイプ。だいたい、心に、何かモヤモヤを持ちながら勉強するなんて、確かに非能率的だ。人間関係が大切な子もいる。
マイペースな子、周りと競争するほうがうまく乗っていく子、などなど。
タイプをしっかり見極めて、指導しなくては、と思う。
先日、生徒が指導中に、なんだかニコニコしているので、「何よ、あなた。何がおかしいの?」と何回か聞いたら、「思い出し笑い。」と言う。なんの思い出し笑い?と思っていたら、いや、この間の先生の電話がおかしくて、と言う。なんのことかと思ったら、私が生徒のためを思って、必死にお母さまにお話ししていた、その電話の声が聞こえたらしく、なんと、先生が、自分のことを、すごく思ってくれて、と嬉しかった、ということらしかった。
そんなことが、生徒の気持ちに影響するのだなあ、と思わされた。生徒を愛するのは、何より大切なことなのだと、思い知らされた。その子の受験の時期に私の気持ちが届いてよかった、と思う。ある意味、受験は、自分との闘いで、孤独な闘いであるべきはずだけれども、サポートする私たちの気持ちで、生徒のモチベーションは、上りも下がりもする。いつも見守っているのだということを、伝え続けなくては、と思う。