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面談


最近、保護者の方との面談やお電話、メールが多くなってきた。

ああ、受験の季節だなあ、と実感する。

時間割や授業内容、担当者にも、若干の調整を、少しずつ行いながら、いろいろと受験に向けて方向性を探っていく。

いろいろ考えるのだけれど、結局、私の仕事というのは、人様の良いところを最大限に発揮していただくための仕事、というところに集約されると思う。

仕事をしていないときでも、たとえば、子育ての時代、お友達とお食事しに行く時でも、その人の良さを最大限に見つけるようにしてきた。

欠点を見て、足りないところを何とかスタンダードにしようとする時代もあったと思う。でも、一番良いところを見つめて、欠点さえも見えなくなるくらい、良さを伸ばしていけないかと思う。人の欠点なんて、あげつらったら、いくらでも出てくるだろうし、もちろん自分も含めて。それに欠点のない人は絶対にいないし、欠点が裏返せばとんでもない長所になっている人もいるだろう。

自分の子供たちが、ある意味、ありきたりの優等生と呼ばれるタイプでなかったことが、ある意味自分の価値観を広げてくれたと思う。一人は思いっきり芸術家肌。新卒で勤めた学校で、先輩の奥様から、芸術家肌の人の特長や、素晴らしさをお聞きしていたから、育てるのが楽だったわけではないけれど、私は、彼女の感性を感じることができたし、私の価値観を、大きく広げてくれた。間違っていることはしていないのに、周りと合わなくて、そして、彼女も私も、いろいろ悩んだっけ。先生とうまくいっていない様子を感じて、電話してみて、先生の優しい言葉に、泣いてしまったこともあった。

勉強ができることよりも、周りとうまくやっていけるか、あるいは、勉強とは違った特技があるか?自分の力で生きていくための力を身に付けさせるようにと努めた。幼い頃なら、やんちゃは許されるし、大きくなればなるほど、周りに教えられて、世間というものを自分自身の力で学びとっていける。

非常勤で勤めた学校の生徒さんからも、新しい価値観を身に付けさせていただけたように思う。何のかんの言っても、やはり、周りの人からいろいろ学ばせていただいてきたのだと思う。

価値観が違う人の方が、また、ある意味、苦手な人の方が、いろいろな自分を開拓するのに役立っていただけたという場合もある。

仲がいいですね、と、一緒にいる人とのことを、表現されることが多い。仲がいいって、どういう状態を言うのだろう?

一緒に笑える関係?叱りつけても、それでも心がつながっている関係?距離的に離れていても、思い合っていられる関係だろうか?

やっぱり、笑いのツボが同じっていうのは大きいかもしれない。

でも、仲良くなろうと努力して、互いに向上し合えるのも、とても、自分を磨いてくれることになると思う。苦手な人に囲まれて、というより、苦手、という余裕もないくらい、どうしても付き合わなければならない人が一番自分を成長させてくれることもある。

起こった出来事を、思い出してばかりいないで、今という時を、楽しんだり、一生懸命に取り組んだりするのが素敵ではないかと思う。

面談をしていて、受験の時期って、ある意味すごく充実している時期だと思。得意科目、苦手分野、いろいろあるし、それに伴って、人間関係もあるだろう。でも、受験を通して、自分自身を磨くことができたなら、それは、やはり、そののちの人生を支えてくれる強固なものになるだろう。

しっかりサポートさせていただかなければ。

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