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カラー


今日も、新入塾の生徒さんの指導をさせていただいた。

そして、入塾を決めていただいた理由をお聞きしてみたりする。

新しい出会いの瞬間。もしかしたら、数年後、あんなときもあったよね?と一緒に笑いながら思い出すことになるかもしれない瞬間。とっても大切な時間。

入塾を決めてくださった理由をお聞きしてみて、そして、よく言ってくださる言葉だったけれど、やっぱりとっても嬉しかった。今までの人生を全部肯定していただけたような言葉を、保護者の皆様から、たくさんいただく。

先生の人柄が・・・、と言われたら、大好きな、国語の指導力を、と言われるよりも、自分のすべてを肯定していただけたようで、生きる元気をたくさんいただいた気分になる。

そんな、たいそうなこと、言っていただいていいのかしらん?とやっぱり顔に手を当てたくなるほど、自分の顔が赤くなってしまうのがわかる。

実は、昨日、中二のYくんから、ちょっと素敵な言葉をいただいた。

生徒さんがいらっしゃるとき、帰られるとき、時間があれば、お迎えしたり、お見送りしたりさせていただく。ちょっともぞもぞした表現で言うと、学校で楽しい時間を過ごしていてほしい。もし、どこかでしんどい想いしているのなら、教室にいるときくらい、明るい気分でいてほしい。そんな想いで、お待ちしていたり、お見送りをしたりする。

子育て時代と同じ。自宅にお客様が来られたときに、そうしてきたのと同じ気分。

昨日、彼がお母様の車で教室に着いたので、玄関の開き戸を開けて、その様子を教室の床に立ったまま、外を、まるで覗くみたいにして立っていた。その様子を、指導中、彼は、さっきの、なんかおかしかった。覗いている様子が、可愛いっていうか・・・。

もうはや、自虐ネタにはしない。

確かに、子供みたいに、ななめの姿勢で、玄関にも出ずに、見ていた様子は、小さい子みたいだったかもしれない。

そんな風見られているんだな、と素直に喜んでいる。

そして、教室のカラーができてきたのを感じる。

私だけではない、ほかの先生の色、生徒さんの色が混じり合って、誰の色が強すぎるのでもない、調和を持って、色ができてきたような気がする。

新しい生徒さんが入って来られたら、その生徒さんのカラーももちろん生きてくることになる。どんな色合いになっていくのかな?

勉強は、厳しいものであるはずだけれど、でも楽しいものだし、できれば、ふんわりした色合いも出せたらいいなと思っている。安心して勉強できる場にしていけたら、と思っている。

それから、人間関係って、時間とともに、お互いの理解を深め合って、いいものに構築していけるものだと思う。最初、なかなか理解できなかった生徒さんも、あることがきっかけで、素晴らしい個性を見つけてしまうことがある。そうして、教師と生徒、お互いの立場はあるけれど、節度ももちろんあるけれど、仲良くなっていく。時間って、いいものだと思う。いい時間を共に紡いでいけたらいいな、と思う。

切磋琢磨は必要。でも、どこかに、余裕のある、ふわーんとした、切磋琢磨がいいな。競争もいいけれど、美しくて、その先を信じられるような競争がいいな。

いつも一番の競争相手である自分に対して、そう思っている。

B'zの稲葉さんが言ってた、柔らかい自己主張、という言葉が好きだ。

意見は言ってみる。そして、二人でやってみる。で、いい方を取る。

柔能く剛を制す。

柔らかい自分でいたい

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