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認められたい?


 ある人と話していて、「やっぱり認められたいっていう気持ちがある。」という言葉をお聞きして、ああ、若いなあ、と思った。ご自分でもおっしゃっていたけれど、人間らしい言葉だと思う。

 年を重ねると、自分で自分を認めることが一番難しいことなのだと気づくような出来事が多くなるような気がする。

 まして、漢文などを教える身であると、人、というより、もっと大きなものを相手にしている気がしてくる。もちろん、それだって、人を相手にしていてのことなのだけれど。

 若い頃と違って、あまり人を相手にしていたり、人に認められたい、という気持ちより、一生を懸けて、人の役に立っていたいなあという気持ちの方が大きくなってきた。その中から、自分が何かを学ばせていただけたら、最高だと思う。

 以前、指導させていただいていた、医学部志望の男子生徒がいたが、彼は、たぶん、真剣に言っていたのだと思うのだけれど、小学校の先生になるか、小児科医になるか、一生懸命考えていたらしい。で、究極的に、「学校のグラウンドを走らせるようにできるのは、医師じゃないですか?」と言って、結局、最難関学部志望の意志を変えなかった。

 同級生が書いていた言葉に、心惹かれた。

 医療現場にいるその人の言葉に、「患者さんが、人生を謳歌されているかといった面を大事にした診療を皆様と作り上げることができれば最高と思っています。」とあった。

 仕事は違う。けれど、生徒さんの人生が大きく拓いていってくれたら最高、と思うのは同じだと思う。

そして、生徒さんを通して、親御さんとともに私も教育を作り上げていきたい。

 一人では何もできないけれど、思い合いながら、思いやりながら、作り上げていく仕事ができれば、それこそ最高だと思う。

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