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不思議な再会!


不思議なことがありました!

大学に送り出して五年が経ったある生徒さんのことを、ほぼ毎日思い出していました。以前ブログにもちょっと話題にした男子生徒。大学入学時に、帰って来ないって言ってたけど、本当に他県で就職したのだろうか・・・、それだったら、淋しいなあ、と、本当に毎日思い、かつての授業を思い出し、授業中、よく話題にも出していた生徒さんでした。

昨日、本当にひょんなことで、ある場所にいました。私の意志だけでは、たぶんそこにはいかなかった、ほかの人のご都合に合わせて、偶然、ある場所にいました。

そして、その一瞬前は、その反対側を向いていたのです。もう一人の人と話していると、あるスーツ姿の若者が通りました。ふっと目に留まり、エッと思ってよく見ると、毎日毎日思い続けていた、その生徒さんでした。

「○○○!?」と呼ぶと、彼も気が付いて、「今、どこにいらっしゃるんですか?」穏やかで、静かな物腰の彼らしく、びっくりはしていても、非常に冷静。

会いたかった、会いたかった、その生徒さん。

彼に会いたかったのは、私が、今まで指導してきた生徒さんのなかでも、その人格を尊敬し、学ぶことが最も多い生徒さんだったからです。彼なら・・・、と思うことのたくさんある生徒さんだったから、会いたかったのでした。

お互いに名刺を交換し、「仕事中にごめんね!」と言いながら、別れて、立ち去っても、また振り返って、ぺコンと頭を下げてくれました。スマートになって、そして、とってもハンサムになっていました。

高校生の当時、ちょっと斜めに構えた感じの生徒でも、彼のことを、「あの人はスゴイ!」と彼の言うことは正しいと信じ、彼の部活の後輩も、「○○○さんはすごいっすよ!」とみんな口をそろえて、そう、威儀を正して、彼のことをほめ讃えるのでした。私の授業を受けることになった後輩には、「言っとくけど、かなり面白いよ!」なんて、宣伝してくれたりもして・・・。

彼の名言がありました。

私が、「一番になりたい気持ちはわからない。でも、努力して一番になるっていうのはわかるけど、努力しないで、一番にだけなりたいっていう気持ちはわからないんだけど・・・。」なんて、いつものように思考力を高めるような質問をしてみました。さて、どんな答えが返ってくるかしらん。

教壇から一番左にいた彼と目があった途端、彼はすかさず、「そりゃあ無理でしょ。努力しないで一番になるだなんて!そりゃあ、無理でしょ!」

その清々しい答えに、唖然。

ほかの子にも訊いてみたら、「そりゃあ、手っ取り早い方法があれば・・・。」とか、「まあ、そういうのもありかと・・・。」などなど、当たり前に高校生らしくいろいろでしたが、やはり、明快な、話題の彼の答えが気に入って、それでいいんだよね?と大人の私が確認する始末でした。

彼らしく努力を重ねて生きてきたのでしょう。ああいう人が会社なら、たぶんいい会社なんだな、と勤務先の会社にまで敬意や親しみが湧いたりして・・・。

神様がくださったプレゼント。嘘みたいな再会でした・

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