それぞれ
今頃、入学して、ウキウキの人もいれば、もっとレベルの高いところに行きたかったなあ、なんて考えている人もいるのかもしれませんが、そもそも大学のレベルが、そんなにものを言う世界って?と考えたりします。
私が教員志望だったからかもしれませんが、とにかく早く大学に入って、とにかく早く現場に
出るよう勧めてくださったのは、高3の担任の先生でした。先生ご自身は、二浪されて、難関大のご出身だったので、ちょっと疑問に思ったのを思い出します。
先生は、美人で、はつらつとした、進路指導部のキャリアウーマン。当時、まだお子さんも小さかったのに、本当に生き生きと仕事をされていました。
なんだか、何とかなって大学に入り、またまた、何とかなって、中高一貫校の高校部の教員になってみて、むしろ、大学で学んだことなんて通用するわけもなく、生活指導をやってもうまくいかず、先輩の指導を観察しては、何が違うのだろうと考えてみたり、授業で、教材研究など通用する世界ではなく、それ以前の自分自身を鍛えなければ、授業を聞いてもらうことさえできないのだと理解しました。
早く現場に出なければわからなかったことだらけでした。でも、国語を教えるのだから、勉強は続けなければならないのは、当たり前。
高3の担任の先生のおっしゃったとおり、早く現場に出て、よかったなあと思いました。
大学のレベルが、大きく影響する職種もあるのでしょうが、実務家になりたくて資格試験を受けたり、免許が必要で国家試験を受けなければならないのであれば、その試験そのものが、難しいので、早く大学に入って、勉強を開始するのもいいことだと思います。志高く、もう一年、というのも勇気のいる決断ですが、仮にちょっぴり不本意でも、入ってしまってからさっさと努力するのも、意外に早くその仕事に就けていいのかもしれないなあと思います。それに、たまたま入った大学が、母校として、とんでもなく素敵に思えてくることもあるものです。第一志望に入ることだけがすごいのではなくて、そこを目指して、必死に頑張っていた自分がすごかったりします。
悩んでないで、入学した大学で、さっさとキャンパスライフを楽しんではいかがでしょうか?母校が自分の値打ちを決めてくれるのではなく、自分が母校の値打ちに影響するのです。そう、だから、諸先輩方に敬意を払いつつ、日々私は、高校(中部高校に対抗するように、ノーベル賞受賞者がいらっしゃる!)や大学(えっ、あの人、先輩やったん?!が続出)の名誉を汚さないように、そして、のちょっとでも母校に貢献できるように(そんなことはできないだろうけど・・・。)