病院の待合での面白い話。思い切り私らしく・・・。(笑)高岡の個別指導塾チェリー・ブロッサム
- Mayumi Sakurai
- 3月26日
- 読了時間: 5分

先日、古本屋さんで買ってきた300円の『とはずがたり』の本。。当然のように、読むことだけに時間を使えるなどということはなく、そんなに読み進めてもいない、とはいうものの、やはり面白くなってきていて・・・。
今日は朝から母が整形外科に行くと言っていて、
「一人で行ってこようかな。」
などと言っている。
昨日も病院に行ったので、私に気を遣っているらしい。
あさイチなら大丈夫、ということで出掛けた。
母がレントゲンを撮っている間、お隣の私よりかなり高齢の女性が話し掛けてこられた。
そんな小さい字、読めるの?
私も老眼で、眼鏡かければ大丈夫なんやけど、眼鏡がなかったら、ぜーんぜん。
などと話していた。
何読んどられるん?
と聞かれた、適当にはぐらかしておいた。
そう言えば、昔っから私は人から話し掛けられやすい。道を聞かれたりもしやすい。
大阪と高岡、京都から金沢などと結構サンダーバードでの旅をしてきたが、隣に座られた方から、ふかーいお話をされることも多い。
お話をお聞きしていて、まあ、子育て自慢だったり、一人暮らしがいかに楽しいかなどというお話だったりするのに、せっかく聞いていたのなら、最後まで聞いておけばいいものを、
お姉ちゃんは学生さん?
と訊かれて、お子さんが、お母さまのご苦労の末、立派に教員になったという話に、
私も実は教員です。
などと言ってしまったり、山奥でお一人暮らしのおばあちゃんが、いかに楽しく暮らしているか?弟は京都のD大学の学長で・・・、という話に、
奥さんは旦那さんとお二人?
と訊かれて、
いえ、両親と同居です。
などと要らぬことを言ってしまい、くらーくなられてしまった、などということがあり、それからは、その近くの方々から、私の方が、
奥さん、奥さん・・・。
と親しく話し掛けられる立場になり、自分のアホさに呆れたことがあった。
その頃は若くて、嘘はつけない。本当のことを言わなければ・・・、と思い込んでいたのである。
その点、最近は、なんでも正直に話さなくてもいいと自分に許可しているので、今日はいらんことは言わなかった。
若いころなら、いちいち、
私、国語の教師をしているので、古文を読まないといけなくて・・・。大学受験指導に必要で・・・。
などと言い訳がましくあれこれ言ってしまったことだろう。
今日、母は、昨日とは違って、母のためだけの通院だったので、タクシーで行くつもりだったから、とうまい理由をつけて、ごちそうしてくれそうになったけど、昨日病院の帰りにたくさん食材を買ったのが気になる私は、
私に気を遣ってくれるんだったら、この間の氷見の古本屋さんで、古本を買ってくれたら嬉しいけれど・・・。
と話した。大阪屋さんで売られている昔亭というお店の巻きずしが母は大好きで、私は先日鯖寿司を食べたけど、これもおいしかった。昔亭の人の話によると、巻きずしは相当な人気らしい。
古本屋さんのあるお店に大阪屋さんがあるので、
では、巻きずしを買って、朝日ヶ丘公園に行こう!
などと話していた。
古本屋さんのあるスーパーに着くと、何やら赤白の幕が掛かっていて、なんと今日は二割引き!
ついでに古本も全品2割引き!
古典集成本は、一冊240円である。
ほしい本を集めてみる。それにハイデッガーの本や、大庭みな子や小川国夫の本などもある。一冊だけ母に買ってもらって、他はいつものようにこっそり自分で買おう!と思ったのである。
だが、この本を買い込んだとしまったら、私はきっとありがたみがなく、またまた本棚に、ならいいが、部屋に積んどくすることになるだろう。先日からの本も全部読めているわけではない。
ということで、『大鏡』だけは買って帰ることにした。
そして、海苔巻きと、みたらし団子と餡団子は、生徒さんが教室に来る時間があったので、高岡に帰ってから古城公園で食べた。
母はデイ・サービスでの先生から、
古城公園の梅、咲いた?
などと訊ねられていたので、一人で行ってくると話していたので、せっかくなら古城公園でお昼にしようということになったのである。
古城公園の梅園の梅が本当に美しく、ほのかに香りもしていた。
こんな贅沢なお昼・・・。見事な景色やわ・・・。
と母は思い切り喜んでいる。
母にも話した。
病院でのお隣の人は、私が本を読んでいるのを見て、
本読むことはええことやよー。
と言ってくださったこと。
いやいや、あんたにそれ言いはったん?
と大笑いされた。私などむしろ、本を読むことを禁止されかけてきた人間である。
余計なことを言わんかったけど。
と少しは大人になったことを話して大笑いしていた。禁止してもだめで、いまだに母に本を買ってもらって(先日の王子様への贈り物を買いに行った時の本は、私が買ったけど?)、まるでその様子ときたら、大学生か高校生か、はたまた中学生か小学生のように、母に本を買ってもらっている図だったのである。
本さえ与えておけば嬉しい娘が、そんなことを言ってもらって、さぞやおかしかっただろう。
生徒に話しても、十分にウケた。
でもでもでも、ずいぶん私は大人になったし、それに母は大喜びで梅を観ていた。
もうすぐ桜咲くわ・・・。
と楽しみにしている。
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