決断しなければならないとき
こんな仕事をしていると、ときに辛い決断をしなければならなくなるときがある。
昔高校教諭のころ、一番苦手だったのは、処分会議だった。
私は若手中の若手。
せいぜい書記として末席に座っている、というような立場だったけれど、上層部ご臨席の会議で、ずいぶんと辛いところにも立ち会った。
きれいごとでは済まされない教育の側面。
何より、1人を守るために、ほかのみんなに影響が出てはいけないのである。
私など、1人の生徒さんのしんどさに付き合いすぎて、何度か叱られた。
1人に一生懸命になっている間に、その周りが抜けているはずだよね!と。
もちろん、社会は平等じゃない。
どこかで補完しなければ生きていくのが大変であったり、また、人生を切り開いていくのに大変なこともあるだろう。
でも、そこを負い切れるほど、自分に力があると思うのは、自分を過信しすぎていることにもなるだろう。
私は傲慢な面がある。
こと、教育に対しては、なんとかできる自分に掛けてしまうところがある。
人間関係に対しては、変に耐性のあるところもある。
いつの間にか無理していたということもある。
よく、「よくやってるよねー。えらいと思ってたんだよー。」などと子育て時代の習い事などでも言われていたらしく、結構、自分では気づかずに、無用な負荷を自分に課していたこともある。
そこを見極められないなんて、教師失格じゃん!
と昔の先輩方のお言葉を思い出しているのである。
先日から、ああ、傲慢だよなあ・・・、と思ってきた。
努力で何とでもできる、だなんて。
身の程思い知れ!
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