思いがけない楽しさーあちこちに出掛けてお買い物をしてくるということ。
- Mayumi Sakurai
- 4月24日
- 読了時間: 7分

ある日、母の王子様へのプレゼントを買いたいお店を訪ねたが、その時に、そのお店がなくなっていたので、どこに行ったらそのお店があるのかを尋ねたことから、最近、そのお店のあるちょっと古びた、でも面白いショッピングセンターによく行くようになった。
母は中が暗いとか何とか言っているけれど、なんでか私のお気に入りになってしまったのは、やっぱり古本屋さんの存在が大きいのだと思う。
今日も、母はちょっとお友達のところにお茶に行くのに、そこのお菓子屋さんのお菓子がどうしても欲しいということで、
じゃあ、行ってこようか?
という話になり、午後から仕事までの時間にドライブすることになった。
そこに行くまでに、行きようによっては、雨晴を通ることになる。
私は雨晴が大好きである。
いろんな顔を見せてくれる雨晴の海を見ていると、いつでも何となく心が落ち着いてくるから不思議である。
母は、私が車に乗せて、どこかに出掛けることになると喜んでいる。
そうそう、ここのところ、私は幾分混乱している。
新学期が始まったからか、それよりも、またまた広がってきた人間関係のせいかもしれない。
私は、意外にシンプルな人間関係の中で生活しているつもりなのであるが、どうも知らないうちに、どこかに属していたりすることが多い。
だから最近、あれこれ思い浮かべる人が多くて、あれこれ考えていたのである。
こういうときの私は、あれこれ人に気を遣っているときである。
そして、そういうときって、一方で、何か次の段階に進むというときになりがちなことであることも経験上知っている。
母はそんな私が混乱からどうにか抜け出すように努めていることを知っているので、ドライブに付き合ってくれているというものである。
最近、楽しいお買い物を心掛けているところがある。
同じスーパーでお買い物をするのなら、ちょっと遠出して、どこかでお弁当でも買って、公園ででも食べながら、この季節の心地よい風に当たってくるというのである。そして、その場所のスーパーに寄って、あれこれ食材を買ってくるのである。
海辺の街なら、お魚のおいしいお店を見つけてきて、捌いてもらうこともあれば、自分で捌くこともある。
今日は楽しいショッピングセンターで和菓子を買って来たついでに、またまた古本屋さんを冷やかし、母が欲しがっているポシェットのようなバッグを探していた。
母は結構、これ!というものがないと買わないし、妥協する人ではない。
母の好みは知っているので、私が勝手に買ってくる場合は、大抵、大変に使い勝手よく使ってくれて気に入ってもくれるのだけれど、今回は一緒に行っているのでそうはいかない。
そのショッピングセンターでは選べなかったので、帰りにコーヒーを買いたくて、イオンに行った。
前回のスタバのコーヒーがとってもおいしかったけど、そこはいつもスタバの豆を買うのは、私には贅沢だわ!(ここのところ本をたくさん買ってるし。)ということで、カルディに行ったけど、まあ、少々お手軽だったとはいえ、でも、生徒用のホワイトパウダーと一緒に買っても、先日買ったスタバのコーヒー豆と同じくらいの値段だったので、なんだか、生徒のために・・・、という感じがして心はウキウキした。自分のものを買わずに子供のものを買った時の気持ちとおんなじ・・・。(笑)
ママは、あなたたちのお買い物の方が先なのよ・・・。
ということ。まあ、古本は、読めば読むほど私の指導の内容が面白くなるわけだから、立派に生徒さんへの還元となる。
それより先に、母のポシェットを選んでいたが、あれこれ見ていたら、本当に母に合ったポシェットを見つけることができた。ちょうどそばにいたスタッフさんに、
どの色が合ってますか?
と訊ねたら、
優しい娘さんですね・・・。
と言われたので、今回は、すかさず、
いえ、嫁です・・・。
と言ったのだけれど、
ええ?そうなんですか?
と言われて、
嘘です。
と言うと、
ちょっと頭を抱えて、混乱された様子。
でも、ちゃんと色を選んでくださって嬉しかった。
母の日のプレゼントにしたかったのに、母は自分で買うと言ってきかないので、結局また考えなければならない。ちょっと可愛い小物入れになるバスケットを注文してあるけど、これは、母がスキンケアを怠らないように(何かと言えば、「私みたいな色の黒いしわくちゃのおばあさん・・・。」などと言うので。)、基礎化粧品を入れてあげようと思っていたのである。
先日はローションだけは買ってきた。
これは、中一生の新規入塾生の女子が、基礎化粧品マニアなリケジョなわけで、ちょっとばかり素敵な化粧品を教えてもらったので、ドラッグストアに求めに行ったのである。
そして、母に、ローションパックの仕方を教えて、言ってみれば、
やらせているのである。(笑)
母は、ローションパックを気に行って、ついでに私も長らくサボっていたローションパックを始めてみたら、お互いに相手の顔を見ては笑っているというおもしろい図が出来上がった。
母は、
あんた、コットン剝がすの上手やねえ・・・。
と変なところに感心してくれる。
高価な化粧水でなくても、コットンパック一つでお肌の状態は変わる。
サボっているとは思っていたが、コットンパックをする余裕(いったい何の?)がなかったが、母への指導?(笑)をするために自らやる羽目になったのである。
母が新しいことを始めるには、どうしたって私が行動することになる。
適したコットンを買ってきたのも私である。母に、
こういうのを買ってきてね・・・。
と言っても、無駄に悩むだけ無駄である。
これでいいと思ったんやけど・・・?
と不安そうにされるのに決まっている。
慎重で、とにかく間違わないようにと頑張っている人である。
私は失敗したって、別に・・・、というタイプ。(笑)
そう言えば、あるポイントでもらった美顔器を全く使っていない。確か年末に届いたのが、クローゼットに入ったままになっている。あれも使おう!
今からスキンケア商品を選んで、きちんと素敵なバスケットの中に入れてあげて、いつも使っているお化粧品もその中に素敵に詰めてあげなくちゃ!
そして、帰りに、大仏さんに寄った。
先日、18日の観音様へのお参りを忘れていたので、立ち寄ったのである。
ついでに、母のお友達とのカラオケの下見。
先日、母はお友達にカラオケに誘われて、その場所、どうして行ったらいいの?と言うので、送ってあげると言ったけれど、どうも一人で行きたいみたいである。スマホを見せながら教えたけれど、どうもしっかり分かっていない様子なので、大仏さんからちょっと歩いて教えてあげようと思ったわけである。
おもしろそうな映画を上演していることを知って、喜ぶ母。
私は古本屋さんがあるのが嬉しい。
またまたついでに元大和だったサテライトショップに行ってみることにした。
昨年の母のお誕生日には、ここにある専門店で、ふとしたことで選んだバッグをあげた。その日は、ある方へのご挨拶の品を選びに行ったのだった。
こういう、ふとした出会いが、とっても素敵な出会いになることもある。
その時に選んだバッグが、母はとってもお気に入りである。
そう言えば、その前年も、自治会の会合のついでに、そこでバッグとスマホショルダーを買ってあげたけど、それもお友達に好評ならしい。
ここで買ったのよ・・・。
と昨年のお誕生日にバッグを買ったお店に寄ると、店員さんが来られた。ちょうど母が肩にかけていたのに似たバッグがありますよ・・・、と言われて、昨年のとちょっと良く似た色合いのを見せてくれたけど、母は買ってきたポシェットに気持ちがいってしまっているらしく、あっさり却下となった。
母はルンルンしていた。
こういうお買い物して歩くの、楽しいねえ・・・。
とあちこちで、お買い物ばかりをしたわけでもなく、見て歩いたのがとっても楽しかったようである。
私と出歩くのが多くなったのもそうだけれど、母は母でこちらでお友達を作って、楽しんでくれている。
先日もデイ・サービスのスタッフの方に、
本当に誰とでもお話を合わせて、打ち解けてお話しされて・・・。いつもみんなで感心しているんです。
と言ってもらったらしい。
ほんまにそうなんかなあ?
と可愛らしく言っている。(笑)
母は、自分の生活を楽しいものにしようという意欲のあるおばあちゃんである。
そして独り歩きしても、あっちこっちで親切にしてもらって・・・、と喜んでいる。
で、
高岡の人は、みんないい人やねえ・・・。
ということらしい。
私の大好きな高岡を気に入ってもらえて、私も嬉しい💛
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