一人の時間がどうしても欲しくなってしまった日のあれこれ。
- Mayumi Sakurai
- 4月12日
- 読了時間: 11分

先日から、教室では在塾生にプラスして新しく入ってくれた生徒さんの面談や指導で忙しくしていたのだけれど、それはとっても楽しいことなのだけれど、一方(この一方の方が大事ですが。)、ちょっとばかりプライベート方面で、あれこれあって、気持ちがちょっと!ということで、私は、ちょっと何かをしようと考えていました。
もう誰かのためにばかり行動しているので、ちょっと自分を取り戻そうと考えたわけです。
遠く離れ居ていても、心配の種が尽きない人もいれば、間近にいて、
ちょっとは大人になろうよ!
と思ってしまう人もいます。仕事の方がずっと楽!(笑)
いや笑っている場合ではなくて・・・。
それに指導までにちょっと自分を回復しなければ」・・・。
ということで、ちょっと遠出するか、つまりは朝日町の方まで行くか?富山まで行くか?はたまた金沢まで?と考えていました。午後は一応15時からになっていますが、それまでに振替授業が急遽入りそうだったのです。
その話がちゃんと終わり、すべての振替が明日になったので、いきなり、
そうだ!古本屋さんに行って来よう!
と思ったのでした。
読まなければならない本も読みたい本も、たくさんあるのに、でも本屋さんの雰囲気が慕わしく、つい氷見まで車を走らせました。
先日、訳あって、母と和菓子屋さんを探しに行ったのですが、その和菓子屋さんでお目当てのお菓子を、「自分のためだけ」に買おうとも思ったのです。
まずは古本屋さん。
日本の古典を探すのかと思ったのですが、なんと、T.E.ロレンス作、『知恵の七柱』という本に目が留まりました。憧れの東洋文庫です。まず、ロレンスと書いてあるので、『チャタレイ夫人の恋人』のD.H.ロレンスと勘違いし、目に留まったけど「却下!」案件になったのに、即座に、
いや、待てよ。東洋文庫だし・・・。
となり、「アラビアのロレンス」の方のロレンスを思い出したのでした。
本をペラペラめくってみると、どうも、あのロレンスのようです。
超絶イケメン、ピーター・オトゥールの素敵なロレンスの姿が脳裏に浮かびあがりました。
(ピーター・オトゥールと言えば、「ラスト・エンペラー」の溥儀の家庭教師役でも有名ですね!)
あの、なんとも言えない愁いを帯びた純粋そうな眼の色。
貴族の生まれとはいえ両親は結婚できなかったので、そのことから来るのか、複雑な思い。
一度映画で見ただけですが、その時代の映像らしく、なんとも胸に迫るものがありました。
確か、最初に勤めた学校で、ある機会に生徒と一緒に観たのではなかったかしらん?
ミュージカルでも映画でも、もちろん書物からでもですが、その世界にのめり込む癖のある私は、その映像にどうも吞まれてしまったようでした。
そんでもって、以前お知り合いになった店長さんに、
How Much?
と日本語でお聞きしたら、
な~ん、裏表紙にないけ?
とおっしゃったのですが、ないからお聞きしたもので、相談していたら、三巻目の裏表紙に三冊の値段がありました。
先日の新潮古典集成ほど安くはなかったけど、まあ、今日は、私デーだから許されよう・・・、となりました。
そして店長さんに、こんなところに素敵な古本屋さんがあることへの感謝を述べていたら、
確かにねえ、めずらしいん。みんな古本って東京の神田に持っていくもんやけど、ここのは近くの人の本をここで売っとって・・・。
そこで、私の持っている本も私が死ぬ間際に、自分で整理し、ここに売り込もうと思っていることをちょっと話していて、そのついでに、そうや!そのお金で、氷見のおいしいものを食べるってのはどうだろうか?などと考えていました。
誰にも知られず、もうすぐ自分の寿命が尽きることをひそかに理解し、後腐れなくこの世を去るために片付け(これって、世に言う終活!?)、その片付けの間にも人生を楽しむ気は満々!などと考えるのも楽しくて・・・。書棚も片付けなければなりませんから、段ボールに入れた暁には、その書棚も処分いたしましょう。誰か本好きの人にお譲りするとか・・・。
などと考えたのは、ご主人様が本好きで、亡くなられた後、奥様がその処分にお困りの本をいただいたことが複数回あったためで、男性は後を奥様にでもいいけど、不良とも言える、女性なのにこんだけ好き勝手な本を持っていては、誰かにお願いするなんて、死んだ後から恨まれそうなので、寿命というものは知っておきたい・・・。などと空想するのも楽しい。(笑)

それから、お目当てのお菓子屋さん。
これは京都のお菓子を目指して、かつて氷見の番屋街に行った時、もうそこにはなくて、どこにあるかを教えてもらって出掛けたのだけれど、そこでは井上菓子舗さんには素敵なお菓子がたくさんあったのでした。
先日はある方(母にとっての王子。)にちょっと差し上げるために何かないかなあ?京都の干菓子でも?と思って出会ったお菓子があったのです。これも、今日は自分のために買いました。琥珀糖です。後ろのシールを見てみたら、なんと京都の上京区から来たらしい。懐かしい。本当に懐かしい。今日は私を慰めてほしい。
そう言えば、京都がものすごく懐かしい気もしています。

先日は金平糖を買ってみたかったけど、差し上げる方に金平糖という感じでもなかったので、琥珀にしたのでした。実は琥珀というお菓子に出会ったのは初めてで、差し上げたものを食べてみないわけにはいかないなという感じ。
まるで薄氷を表すかのような砂糖で固めた表面に、口に入れるとホロッと割れて、中からほの甘いゼリーが出てくる。優しいお味。そちらの高齢の叔母さんとも仲良くおしゃべり。
そこのレジに並んでいた時に気になっていたのは、その斜め向かい?の化粧品店。なんでもガチャポンをやっているらしい。冷やかしはダメだろうなと思いながら、新卒時に資生堂にお世話になり、その後、コロンが好きになったり、メイク用品を買ったりしたこと、シノアドアのボディオイルを気に行って使っていたことなどを思い出していました。
和菓子屋さんを後にすると、そのお店の女性が、
ガチャポンやってるんでぜひ・・・。
と言ってくださいました。さっきから目が合ったとか、言ってみればセールスにもなっているのだけれど、とはいえ、今日は自分を癒す日。ちょっとおしゃべりしてみたのでした。
何にも買うことはないんだけど、いいんですか?
と言いながら、昔あった基礎化粧品の名前や、タンタトゥリスのコロンの話やメイクのラインの話、そしてシノアドアのシリーズがなくなって淋しいことなどを話してしまいました。
ちょうどそこに、シノアドアの飲むゼリーの試飲があり、お安く売られていたのです。
そうそう、シノアドア。
勧められて、そう高いものではなかったので、それだけはいただくことにします。
そして、ついでにいつも使っている、そうそう高くもないヘアトリートメントを一本いただくことにしたのです。ついでです。買いに行かなくちゃと思っていたから。
なんだか楽しいおしゃべりをしていて、三冊の古本が気になる方がいらっしゃって、いかに古本屋さんが気に入ったかということを話していたのです。そしたら、こともあろうに、
あそこの店長さんに話しておきます~!
とのことでした。さっき、思い切りしゃべってきたって!
それからそれから、先日から、リブランのお菓子を続いて、入塾のご挨拶や入学の内祝いでいただいていたのだけれど、早い者勝ちのわが教室。早い者勝ちなのと、おなかがすいたときについ、みんなで二つくらいいただいてしまったので、食べられない子がいたことが気になっていたので、上げていない子に、買って帰ることにしました。


ブログに載せてもいいかどうか店員さんにお聞きしてちゃんと許可も取りました。
富山のリブランで、ブラックコーヒーをサービスでいただきながらケーキを食べることはまあよくあることだけれど。
なんて思っていると、私の横を、大きなビニール袋にたくさんのキャベツを入れて通って行った女の人がいるのです。
これは今日は大安売りね!
と思って予定外だけど、大阪屋さんに寄ってみました。
なんと、今時キャベツが198円!
これはコールスロー行きね!ということで、家に帰ったら、キャベツをザクザク切ることになるのです。
それからニンジンを買って、ほうれん草もとっても安くて、これも茹でて冷凍庫に入れておくことにしましょう。
そう言えば昨日もサラッと寄ったスーパーで、小松菜が、なんと58円だったということがありました。おまけにレタスも198円。だ根も198円!このご時世、めちゃくちゃ嬉しかったわけです。
でも、58円の小松菜を独り占めしていいのかと思い、ちょうどそこを通った店員さんに尋ねてみました。
いくつ買ってもいいんですか?
いいんですよ。なんだったら100個でも!大根はだいぶ売れてしまいましたけどねえ・・・。
とのこと。
私の特技はおまけをしてもらいやすいということと、なぜかほしいものがセールになっているというのがあるのです。
それが本当に思い付きでお買い物に行くと、なぜか最安値になっているのです。
ちなみに今日は、菜花も安かったのです。
先日から狙っていたのだけれど、とても高くて買えない状態が続いていました。
菜花を手に入れたら何を作りたいか?
それはホタルイカと菜花のパスタです。
おいしそうな春らしいパスタのレシピを見つけたけれど、菜花が買えなくて、まだ作れていなかったのです。
それでホタルイカを探しに行ったけど、どこにもないので、またまた店員さんに尋ねると、
あっちの隅っこにあるくらいですねえ・・・。
とおっしゃるので、その隅っこにあるボイルホタルイカを手に取ってみました。
これでいいんだろうか?
と思い、目の前の魚屋さんに尋ねてみたのです。
あのう、ホタルイカこれだけですよねえ・・・?
いや、ちょっと待って・・・。
と言われ、ついで、
ダイヤモンドみたいに高いから・・・。
とのことでおしゃべりが始まりました。
パスタだったら茹でたのでも大丈夫ですか?
いやパスタなら茹でてある方が・・・。それ、いくらなっとる?
283円です。
と話したら、
いや、単価。それ昨日のやわ。
ということで、
498円ですねえ。
そうそう、一キロ4980円やったんやけど、今朝のは5000円しとったから。今年ホタルイカはダメやわ・・・。
いやいやイカも高いしねえ・・・。
などと会話ができたので嬉しくなったのでした。
その頃には、もっていた三冊の本を抱えきれずに、かごに入れていたのが埋もれ始めていました。

とはいえ、これが私の日常なのです。
家事から本。本から仕事。雑で申し訳ないけれど、これでないとつじつまが合わなくなってしまいます。
ということで気晴らしと家事と仕事と勉強がやっぱり混在していたりしますが、まあ、一人の時間がもてました。
もちろん、お買い物だからお商売な面もありますが、関係ない人ともたくさんおしゃべりして、いろんな情報を仕入れてきました。
仕事絡みでない、違う世界の人との交流って大事だなと思っています。
最近、なぜか先生の顔をすることばかりで、ちょっと寂しかったのです。
心安くジョークを言ったり、軽口をたたいたり、そういうことに飢えていたのだなあと実感しました。
ちょっと真面目に思い詰めていたりもしたのです。
そうするだけの事件もあったのです。
だから今日は許していただこう。

私がまじめに考え過ぎなのか?もう少し融通が利かないものか?と自分でも呆れています。
今日は結構連続して指導があったので、まあ、指導の間に忘れているとも言えますが・・・。
昔から感じやすい性質なのは、仕事などでの忙しさから、かなり緩和されたとはいえ・・・。
教室に着いて仕事をしていたのですが、今日は今日で、まだ新年度が始まったばかりなのでテキストが溢れていて、まだ新しいテキストとの付き合いも始まったばかり。今日は先週使ったテキストがどこかに行ってしまっていました。あらら、どうしよう・・・。

ちゃんとありました!しまい過ぎてわからなくなっていたとも言える話でした。
二コマ目の生徒さんのお母さまから差し入れのコーヒー。
ちょうどブラック・コーヒーが飲みたかったときに、しかもスタバ!
ありがたや~。

ちょうどいただきもののスタバのコーヒー・スティックがなくなったところだったので、めちゃくちゃ助かりました!
『紫式部日記』の中での式部のように、苦悩を抱えた人のふりをしてみようかしらん。
式部は、道長や中宮彰子のそばにいて、皇子を産むという、とんでもない栄華のそばにいても、出家したい、出家したいと悩んでいたけれど・・・。
と言いながら、先日からビシバシ鍛えられている高3男子たち。
春から英語の出来なさに、
ほんと、ちょっと読むの遅すぎない?
などとズケズケと言われている図。
最近は来年のことを考えて、どの子にもちょっと厳しめです。
いつも仕事が支えてくれているのです。(笑)
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