オソロシイ高校で一番学んだことー腹を括るということ。
大阪のトップの進学校の一つである、I高校。
そう、ノーベル賞受賞者も先輩にいる。
でも、中に入ってしまえば、そんなこと忘れている。
中に入る、とはそういうことだ。
先生方ごめんなさい。
私の黒歴史の一つになっている、I高校に在学していたこと。
いや、普通の感覚ではいられなかった。
私の父など常識から外れたことをすることを許さなかったので、学校での価値観と、家庭での価値観の間で挟まれ、私は相当苦しんでいた。
そんな中で、学んだことと言えば、「腹を括る」ということ。
そうそう要領がよくもない私。むしろ不器用な私が、超絶忙しい部活に入り、怖い先輩方に囲まれ、「お前は裏口か・・・?」と言われるほど競争が嫌いで、そんな私が、その学校では、「腹を括る」ということだけは学ばせてもらったと思っている。
あの時代がなかったら、ひとときでも劣等生の気分を味わうことも、そうそう非難の対象になることもなかっただろうと思う。
ほかに楽をしようと思えばいくらでも楽な道はあっただろう。
でも、自分よりたくさん優秀な人が存在する、ということをあれほど実感させられた場所はなかった。
その代わり、腹を括らなければならない場面が多く、私は、あの学校で、勇気というものを培わされたような気がする。
高3で、ふたたび得意科目の仲間入りするまで、数学では担当の先生に追い掛け回された。
もともと優等生気質だったので、結構辛かった。
けど、変に責任感があったので、いつも葛藤していた。
高3になって、勉強だけしていればいいことの楽さったらなかった。
あれからいったい何年が過ぎたのだろう・・・。
ただ、ときに腹を括る、というその感覚だけは、今も実感として残っているのである。
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