『コウノドリ』を観ています。星野源さんの魅力。
この一か月ほど、ひょんなことで星野源にハマることになった。
高校受験、大学受験を経て、すぐに春期講習、そして新学期、息つく間もなく指導は続く。
今年は、たくさんの先生方に助けていただいたとは言うものの、それでも忙しく、そしてまた、新年度への気持ちの切り替えがそうそううまくいくはずもない。
3月~4月、下手したら5月まで、引きずる年もあるくらい、結構受験指導というのは、大変である。
渦中にあるときは気づかないし、後で考えたらとんでもない蛮勇さえ発揮するのだけれど、当時は、少々のことは気にならなくなるくらい、必死になる。
これはダメだな・・・。
コロナが少し落ち着いたか?という頃に、一度だけ実家に帰った。
その後、ほどなく感染者が増えだした。
また、高岡からではしない生活に戻った。
切り替えなくちゃ。
燃え尽き症候群か?という症状みたいだった。
けど、目の前に生徒さんがいるので、燃え尽きている場合ではない。
そこで、手っ取り早く、アマゾンプライムで、映画を観た。
『引っ越し大名』。
自分も江戸時代の日本文学が一応専門だったし、江戸時代には、ことのほか面白みを感じる。
実在した大名についての話をもとにした、面白い話だった。
主人公が、なんとも上手な役者さん。
誠実さが現れている。
一緒に出ているイケメンも、なかなかにさわやかである。この人の顔は知っている。
そう、主人公が、名前だけは知っていた星野源さんだったということを、初めて知った。
それから星野源についてあれこれ調べたりしているうちに、なんとも味わい深い人だということがわかった。
味わい深いだなんて、ちょっと不謹慎かもしれない。
幅が広くて、深い。
まだお若いけれど、いろんな経験をしてきた人だと知る。
それこそ生死の境にいたこともあるということも。
そして、年を経るごとに、いよいよ若く、カッコよくなっていっている人なのだなあ、と思っている。
復帰コンサートのときは、感動するだろうと思ったけれど、楽しい要素が欲しくて、とうとう、布施明を真似た
ニセ明という歌手まで登場した。
いつも謙虚な星野源さん、ニセ明のときの方が、どこかちょっと、堂々としてるというか、えらい感じの演出をしているというか・・・。
そのなかでも、私が好きなのは、
雅マモル(宮野守)とウソノ晴臣(ハマ・オカモト)とユニットを組んで、歌う歌。
そのタイトルは。
『real』。
最初まともに、
生きていくのには、、何もいらな~い!
とか言っておきながら、
羊羹いる、なにもいらな~い!緑茶いる。
それからまた、
なにもいらな~い!
ガトー・ショコラいる!
また、
なにもいら~い!(この辺で次に何が来るのかはわかってくる。)
ブラック・コーヒーいる!(そうだよね!)。
甘いもの食べて、心だまして、そして生きるのさ~。
しばらくの間があり、
Baby!そしてお金いる~~。
お金、baby!
可笑しすぎて、しばらく教室で流行ってしまった。
なぜか、このYou Yube 見た後は、スッキリして、より集中している様子。
最初は星野源について解説を受けていた私だけれど、『MIU404』を知り(私にとって、素敵な綾野剛が、よく知らない俳優さんと何やってんだろう・・・?と思っていた。)、『コウノドリ』を観るに至っては、私は、教室で一番星野源さんについて一番よく知っている、という具合になってしまった。
『コウノドリ』のピアノの曲、素敵な曲だなあ・・・。
なんとも澄んだメロディ。
何でもできるんだなあ。
知的で、過去のありそうな医師。
まっすぐだけど、不器用な理系男。
誠実で本が大好きな、引っ込み思案の武士。
行動的な刑事。
映画『罪の声』では、京言葉を巧みに話していらした。
うまいよなあ。
しかも、ブリティッシュ・スタイルのテイラー役。
京都の町で、決して揺らぐことのない英国伝統スタイルのお洋服を作っている、なんて、なんとも素敵すぎる。
深い深いお話だった。
宇崎竜童もなかなか渋かった。
松重豊さんも然り。
先輩の名優たちの中で、こんなに落ち着いた演技をされるのだなあ。
小栗旬演じる記者と心通わせ、
ええ人~!ええ人~!
と追いかけていく場面は、本当に素敵な場面だった。
大阪人を演じる小栗旬は、京都人の褒め殺しは・・・、などと照れていたりして・・・。
この人の幅の広さと深さは、どこから来るのだろう?
目が離せない。
曲の変遷からも、人生観の変化を感じられる。
まだまだ素敵に変わっていかれるのではないだろうか?
この人が、年齢を重ねていかれるのを、見ていたい。
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