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「永平寺」に行く予定でした。


11月のお休みを使って、実は福井県の永平寺に行く予定にしてありました。


早めにみなさまにお伝えしていて、むしろ、プライベートも大事です!などと言ってくださるお母さまもいらっしゃったのですが、本当に大事な用事ではありました。

親孝行を兼ねて、実家の母のために、超長距離を車を走らせての強行軍になるところでした。


実家の宗派は禅宗、曹洞宗です。永平寺まで父を連れて行かなければなりませんでした。

高岡に来たがっていた父。

一番葛藤もし、けんかもし、口論にもなったけれど、私が高岡に来るときの約束だったこともあり、最期を迎えることになったときには、本当は高岡に行きたい、つまりは私のところに来たい、と思ってくれたのでした。

その父をせめても、そもそもの本山である永平寺に納めてあげたくて、でも、コロナが収束しているとは言えないこの時期なので、北陸に住んでいる私と母で、なんとかそっとこの時期に、と思い、予約までしたのでした。


受験指導があるので、母も私も少しばかりためらいもしたし、悩みもしたのですが、母が気にしていることもあり、先日六甲に親孝行を兼ねて行ったときに、倉敷まで足を延ばせたので、味をしめた私は、早く母の希望に応えて、父の思う場所に連れて行ってあげたいと思ったのでした。


皆様のご理解もあって、旅程は組んだのですが、肝心の母の体調が悪くなり、仕方なく、これは来年になるだろうな、ということになりました。


10月に母を六甲の温泉に連れて行ったら(正直、この時期を逃したら、下手すれば、もう、親孝行の機会がなくなるのでは・・・?とまで思い詰めていました。母は元気でいるのですが・・・。)、母の体調も良くなって、普段不調を訴えていたのに、足腰が楽になったとのこと。それに、どうも、コロナの影響で、そうそうお出かけもできず、鬱々していたようだったので、このとき、とばかりに出掛けたのでした。

やはり温泉はいいようです。

六甲からの夜景を眺めて、母はとても嬉しそうでした。

母も私も何年振りかに見た夜景は、本当に美しくて、朝焼けの風景まで、母は楽しんでいました。


今回は、永平寺から母を送っていく間に、少し京都の紅葉でも見せて上げられたら、などとも思っていました。

気をつけないといけないのは、私はついつい、神社仏閣巡りに真剣になって、仏像に目を奪われて、時間が経つのも忘れてしまうところです。

ついでに、母の住んでいる場所から近いので、六甲に連れて行ってあげて、また、温泉を楽しませてあげようと思っていました。


前回の六甲では、私はエスコート役に徹して、小さな母に、「では、お嬢様・・・。」と言って腕を貸してあげたり、車の乗り折りを助けてあげたりしていました。

きっと父が生きていたら、自分が母にしてやりたい、と思っていたことを、私が代わりにしてあげました。


雪国にいる私は、ただでさえ受験期です。

しばらくは動けない時期になります。


大切だと思う人を突如失ったことのある私は、できるときに感謝の言葉を言っておきたい、そして、できることならその気持ちを行動で表しておきたい、と思っているのです。


普段、歴史を教えていても、曹洞宗、というとき、ふと目を止めてしまうことがあります。

どこかに禅宗に対しての憧れみたいなものがあります。

現代文の評論でも、禅宗の話はよく出てきますから。

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